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*
……不安だ。
そして、この不安は見事的中した。
「ジョングク、大丈夫って言ったよね?」
JK「……言いました。」
「じゃあこれは?」
目の前には何も書かれていない日誌。
やっぱり大丈夫じゃなかった……
「だから何度も確認したのに!何で何も書かれてないのよお!」
JK「……だって。」
「だってじゃない!」
『カンさんまたチョン君と居残り?』
『毎日ご苦労だねえ。』
クラスの皆が相変わらず微笑ましい表情で私とジョングクに
"じゃあ頑張れよ、またな"と挨拶して帰って行く。
気付くと、教室は私とジョングクの二人っきりだ。
***
「とにかく、私が書いてあげるから日誌貸して。」
JK「ううん、俺が書く、から。」
「でも。」
JK「書くって言ったのは、俺だから。」
「……分かった。」
ジョングクが書き終わるのをじっと待つ。
まだ夏の香りが残っている風が、
ふわりふわりと教室の中に入って来る。
ジョングクは……
よし、ちゃんと真剣に書いているみたいね。
全くジョングクは、私が居ないとどうしようも無いんだから。
JK「ねえ、A。」
「ん、何?」
JK「どうして、帰らないの?」
「あのねえ、帰らないんじゃなくて、帰れないの。ジョングクが日誌をさぼっちゃったせいでね。」
JK「Aだけでも、帰れば良いのに。」
帰れないんだってばと言う私と、
帰れば良いのにと言うジョングク。
ジョングク、いつもはこんな事言わないのに……
「だから、日誌書き終わらなきゃ帰れないんだってば。」
JK「俺に押し付けて、帰れば良いのに。」
ジョングクの顔が、窓から差し込む夕日に照らされている。
栗色の柔らかそうなジョングクの髪が、
ふわりとまだ少し暑い風になびいた。
「私だって日直だし、ジョングク一人置いて帰れないよ。それに見張って無いとジョングク寝ちゃうかも知れないし。」
JK「……何で。」
「ん?」
JK「……何で、Aは。」
パキッと、日誌を書いているジョングクのシャーペンの芯が折れた。
JK「面倒、じゃないの?何でそんなに、俺の為にやってくれるの?」
不安そうな瞳が私を見つめる。
「と、突然どうしたの?」
JK「突然じゃない。ずっと気になってた。」
どうしてかって、
そんなの、
*
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パピコ☆★ - この作品めっちゃ見てて面白いんです!!!だから早く復帰してもっと素敵な作品を作ってください!応援してます(笑)ファイティンf^^*) (2017年11月21日 1時) (レス) id: 82be0f1fe8 (このIDを非表示/違反報告)
未夢.(プロフ) - ペコさん» 本当それですね主人公は前世で良い事いっぱいしたのたかも知れませんね\(^o^)/(←)もうわいは主人公になりたくて毎日神様に祈ってます(嘘←) (2017年11月18日 13時) (レス) id: 233af58056 (このIDを非表示/違反報告)
アヤネ(プロフ) - 蜜紀さん» もちのろんのろん!ですよよよよ!!よろしくです(*^ω^*) (2017年11月16日 22時) (レス) id: 4d2c784ea8 (このIDを非表示/違反報告)
蜜紀(プロフ) - アヤネさん» こっちのセリフっすよおお(^q^)仲良くしてくだせいい (2017年11月16日 22時) (レス) id: 92e8be1db8 (このIDを非表示/違反報告)
アヤネ(プロフ) - 蜜紀さん» 当たり前ですよッ!!なかよくさせてくださいよ!! (2017年11月16日 22時) (レス) id: 4d2c784ea8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未夢. | 作成日時:2017年11月13日 22時