近所のお姉さん【呪術廻戦】 (ページ4)

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[04].法界悋気ページ4

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そして学校が終わり、津美紀と共に学校を出るとお姉さんはまだ来ておらず、時計を見るとお姉さんの学校が終わる時間までまだ少しあった。

「うーん…折角ならお姉ちゃん迎えにいかない？」

「…迷惑だろ」

「いや、それは無いと思う。だってあのお姉ちゃんだよ？」

絶対見つけた瞬間笑顔で走ってくるよ、と津美紀の確信めいたその発言は確かに頷けた。
偶に下校して遭遇した時、走ってこっちに来るし。
過去のことを振り返っていると津美紀に手首を捕まれてお姉さんの学校に向かって走った。

といっても津美紀は活発とは言えど俺より体力は無いし、足も遅い為結局反対になって俺が津美紀の前を走る。

「ま、待ってめぐみぃ…」

「言い出しっぺが疲れてどうする」

「仕方ないじゃない！恵の足が速いんだもん！」

呪霊に追いかけられているうちに俺は足が早くなり、本気を出せばクラスで一番にでもなるだろうけど、あまりやりたくないので本気は出していない。
仕方なく、津美紀と同じペースで走る。

そして暫く走るとようやくお姉さんの学校についた。
その頃には丁度下校時間になっていて俺達より大きい人達が帰っていく。

「…あ！お姉ちゃん見つけた」

「！」

津美紀の視線の先には校門付近で男子に何か言われているお姉さんが居た。
なに話してんだろ。

「た、立白さんっ。い、一緒に帰りませんかっ」

「(わっ、お姉ちゃん。お誘いされてる)」

「(…)」

お姉さん…なんて言うんだろ。
一緒に帰ろう…とかか？
だけど、それはなんか嫌だ。
だって俺のお姉さんだから、そんな事言って欲しくない。
俺だけに…言って欲しい。

『うーん…誘ってくれて嬉しいんだけど、ごめんね。今日、先約が居るんだ』

「っじゃ、じゃあ明」

「お姉さん」

俺は男子の発言を遮って声を掛けお姉さんの傍に行き、制服の裾を引っ張っていた。
後ろから津美紀がなんか言っているが聞こえないふりをする。

『あれ、恵君？それに津美紀ちゃんまで…』

「お姉さんと早く一緒に帰りたくて」

「わ、私も！」

嫌な顔されるかな、と思ったがお姉さんは驚いてはいたが、嬉しそうな顔をして「そっか」と言う。

『＿という訳でごめんね佐藤君。この子達が先約してた子なんだ』

「そ、そっか…」

『それじゃあまたね！』

「うん…」

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