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A「ごめんね、部員に付き添っていたから。他は見てたよ」
昨日の約束を守れなかったこと掘り返してくる藤原にAは苦笑した
藤原「……Aの見えているものはなんだい？」
真剣な顔をする藤原にAも真剣な顔をして考える
A「……言葉にできないけど、一言で表すなら自分の領域内で弓道しているのかな。でもそれは人それぞれだよ」
藤原「領域か……俺もAのように高みを見たい」
湊と一緒にという言葉は言わなかった……
翌日、予選が終わり通常の朝練が始まっていた
県大会予選が終わってから彼らは少し変わった。少しずつ視界が開けてきていろいろなものが見えてきた。そして少しものを考えるようになったのだと思われる
滝川「静弥はいつも安定してるなーうん、その調子だ」
その瞬間竹早は矢を放つが前安土に抜く
滝川「おっとすまん、声をかけるタイミングが悪かったな」
竹早「いえ、僕の責任です」
A「(静弥、顔暗い……)」
外す鳴宮に声をかけようとする竹早よりも早く滝川が声をかけた。竹早はどこか悩んでいる様子だ
A「静弥、どうかした？」
竹早「……いや、なんでもない」
Aにそう答えるがなんでもない顔をしていなかった。デリケートなことに首を突っ込まない主義なAは「そう」と小さくこぼす
トミー先生「うーん、なかなかいい塩梅じゃのう。これはひょっとするとひょっとするかもしれんなー」
滝川「はい……あ、すみません森岡先生。これから暫く神社の仕事で練習に立ち会えないことがあるかもしれません」
トミー先生「ほー！天津星祭じゃな」
白菊「なんですの？それは」
滝川「うちの神社で息災祈願の祭りが8月にあって、それに先立って神事を執り行うんだ。前祭りってやつ」
A「マサさんが神主っぽいことやってる」
Aは感心したように言った
滝川「ぽいじゃなくて神主」
訂正はする滝川であった……
如月主催反省会にてお好み焼き屋に来ていた
如月「と、いうわけで県大会予選お疲れ様でしたー！」
「「おつかれー！」」
男子と女子に分かれて鉄板を囲み座りメニューを頼む
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作者名：奏 | 作成日時：2023年1月24日 8時
