九条の貴婦人 (ページ20)

今日:25 hit、昨日:38 hit、合計:156,290 hit

19 ページ20

トミー先生「ほほっ意思疎通は大事じゃよー、弓道はチームワークが基本じゃからのう」

小野木「え？」

トミー先生「全員集合じゃ」

「「はい！」」

小野木「チームワーク？思いっきり個人競技だろ」

小さくこぼす小野木の頭を滝川はポンと置いた

滝川「森岡先生の言うことは大事だからな、よーく覚えとけよ海斗」

海斗は頭に手をやり考えていた……

翌日、小野木の擬音説明で弓を張れた山之内はそそっかしい行動で湊の頭に末弭が当たり過保護な竹早が注意するも小野木にまで言ったことで険悪なムードを出していた

滝川「おーい！弓道部員、集合。今日はちょっと面白いことをやるぞ」

面白いことと聞いて興味が出る部員たち

滝川「ずばり、模擬試合だ。本番と同じ5人立でやろう、県大会予選も近いしな」

小野木「試合って？こいつらにはまだ早いよマサさん」

白菊「女子は4人しかいませんし、個人戦にしか出ませんが……」

滝川「そこは心配するな、鬼の射手がいる」

Aは嬉しそうな顔をする中、鬼の射手とは誰かわからない部員は首を傾げた。すると扉から出てきた人がいる

トミー先生「わしのことじゃ」

すると空気がシーンとする

鳴宮「お、鬼……？」

トミー先生「今日はいつになく腰の調子がよくての」

腰を回すトミー先生は元気だ

A「森岡先生の射がみられるなんて……私、先生の後ろで引きたいです」

トミー先生「ではわしは落前にいくかのう」

山之内「なんか九条さん嬉しそうだね……」

それから試合をすることになった部員はチームごと別れて話し合っていたが男子チームはスムーズに決まらなかった

滝川「試合ってからには勝ったら賞品がでるぞー……負けた方を顎で使える下僕券だ。掃除、日誌、的付け、荷物持ちなんでもやらせていいぞ」

笑顔でいう滝川に部員は驚き声をあげる

白菊「そんな、もし……」

A「勝てばいいのよ、大丈夫」

小さく「おー」と決意する女子混成チームを見ていた男子の顔が固い

如月「まじ？下僕なんてヤバいっしょ」

竹早「パワハラだって言おう」

だが時間が迫っているため言えなかったのである