九条の貴婦人 (ページ12)

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鳴宮「このくらい構わないけどその、1つ聞いてもいいか？」

如月「うん！」

鳴宮「そのメッハーって何？」

如月「あぁ、メルハバの略！トルコ語でこんにちはって意味。ちょっといいっしょ？」

鳴宮「いい、か？」

いまいちわかっていない様子の鳴宮は頭を傾げる

如月「ほら、鳴宮もそんなしかめっ面してないでプリーズ！アフターミー！メッハー！」

鳴宮「メッ……！」

ついつられていいそうになった鳴宮は顔を赤くした

花沢「鳴宮くん、如月くんの相手なんてしなくていいから」

如月「弓道女子はツンデレが多いな、まぁそこが良いんだけどね」

花沢「如月くんにデレるわけないじゃん！」

白菊「そうですわね、貴方など九条さんと妹尾の足元にも及びませんわ」

話をする4人の後ろで神棚から榊を取り出した妹尾とその近くで立つAの姿が映る

花沢「そうそう、そこら辺の男子より断然九条さんと妹尾の方が美しくてかっこいいもん！」

そう断言する女子2人に納得がいかない様子の如月は反論しており、その様子を鳴宮と山之内は見つめていた

如月「仲良くしようよ！たった9人ぽっちの部なんだし」

花沢「たったっていいますがここまで減ったの誰のせいだと思ってるの？」

そう、あれほど未経験者が集まっていたが最終的にゼロ。今部員は経験者しかいない状態である

如月「最近の若者は堪え性がないよねー困ったもんだ」

白菊「他人事のように……」

花沢の見る先にはフェンスに寄って如月を見つめるファンたちがいた

小野木「俺のせいかよ？」

弓を張り終えた小野木は少し落ち込んでいる様子だった

花沢「小野木くん」

妹尾「ゆうな、乃愛。それは違う、小野木も如月も言い訳に使われただけで遅かれ早かれ彼らは辞めていたよ……かえっていい踏み絵になったというものさ」

A「それに、部員が多すぎると自分の練習時間が減るからこの少数精鋭型が私は楽でいいわ」

白菊と花沢はAと妹尾の言葉に惚れた

如月「まぁでも見ての通り女子は可愛いし、鳴宮が入ったおかげで男子もめでたく5人で団体戦出られるしでいい落としどころじゃない？」