九条の貴婦人 (ページ2)

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春あたたかなこの日、風舞高校では入学式が行われており体育館のステージで答辞を読む彼は新入生代表の竹早である

中学の部活仲間がいるとは思わなくてAは静かに驚いたと同時に幼馴染の彼もいるのではないかと思った

入学式後、教室にて担任から所連絡を伝えられた生徒は部活勧誘している先輩について行くか帰宅するか別れていた

Aは知り合いのトミー先生と共に歩いていた

トミー先生「誘いを受けてくれてありがとうAさん」

A「こちらこそ森岡先生」

トミー先生からの電話がなかったらそのまま桐先高校に進学していたが昔お世話になった方の頼みを蔑ろにするほど不誠実ではない

外に出てみると知り合いの後ろ姿が目に映った

A「先生、前にいる子たち経験者ですよ。背が高い子はわかりませんが」

トミー先生「ではさっそくミッションを成功させに行くかの」

何かの話に夢中のようでAたちの存在に気づいていないようだ

トミー先生「友有り、遠方より来たる、また楽しからずや」

A「湊、静弥」

後ろを振り返った3人は驚いた

鳴宮「え？！A！」

竹早「まさかAも風舞に受験していたなんて驚いたな」

山之内「トミー先生！っと……あれ？知り合い？」

山之内はトミー先生の隣にいる女子が誰かわからず知っている反応を示した鳴宮と竹早に聞いた

竹早「九条A、中学の同級生で部活も一緒だったんだ」

山之内「そうだったんだ！……俺、山之内遼平！よろしく！」

A「よろしく」

鳴宮「てか遼平、そのトミーって何？」

山之内「俺のクラスの担任の森岡富男先生！だからトミー！」

その様子を見てAは山之内は元気な子という認識を持ち始めた

トミー先生「わしも風舞に赴任してきた1年生じゃ、よろしくの。君は竹早静弥くん」

竹早「！はい」

トミー先生「鳴宮湊くんじゃな」

鳴宮「はい」

2人は何故担任する生徒ではないのに名前を知っているのかと思った

トミー先生「実はわしはただいまある重要なミッションを遂行中じゃ、そのミッションをクリアするためにナウなヤングの助けを必要としておってのぅ」