【あんスタ】男装女子の本音【月永レオ】 (ページ12)

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【特別編】もっと可愛く…/貴方side ページ12

「うぉ…え、えとー…伏見サン？」

寒くては氷のように冷たかった手は、ある人の手によって温もりを取り戻し始めていた。
温もりを取り戻し始めているせいか、指先がジンジンと熱くなっては、触れている所が熱いだけなんじゃないか、手汗どうしようと戸惑うばかりだった。

伏見「ご無事でよかったです。
貴方様の命に何かあればと、ずっと心配しておりました」

なんだろうか、真正面でそう言われると何故か照れ恥ずかしくなってくるのだが、何時もからかわれているばかりか、あまりにも素直な伏見を見てはホラーでしかなかった

「いいって、言ってんじゃねーか。
それに、俺のせいだし、俺がやってしまったことだからお前には関係ねーよ」

「馬鹿だなあ、心配するんならLIVEの方に心配しろっつーの」

こーゆう時はどうすればいいのだろうかと、悩んだものだ。まともにこんな直面した事は無かったものの、今回の事態は自分が悪いのは理解していたのだ

「しかし、陽炎、陽炎は足を捻挫してはLIVEには大きな負担をかけさせたんですよ？それにLIVEに出るだとか…、女である陽炎にそうさせてしまっては、私はとてつもなく心が、心臓が痛いのです」

「だーかーらー…って、え？」

「さっきなんて…」

伏見「ですから、心臓が痛いと…」

「それよりも前」

伏見「女である陽炎にそうさせてしまって心臓が痛いと、申しましたが」

聞き間違いではなかった。
女である自分！？
今呆然と自分の顔は間抜け面なのだろう。自分でもわかる。開いた口が塞がらない、飛び出た目が収まらない。どうしよう
バレた？バレたなあ！？

「え、いつから…」

伏見「薄々と勘づいておりましたのでお黙りしましたが、陽炎を運んだ時に気づきました」

「え！？え、ちょっ、頭の整理が追いつかないんだけど、…え、マジで言ってんの？」

伏見「えぇ、本当に言っております」

「俺ってそんなにわかりやすい？」

伏見「いえ、多分、ですが、私だけだと思います」

そっかー…、とひと息を吐いては安心した。飛び出ていた目を抑え込んでは、やっと口が閉じれたわ、と思っていたのと反対に、バレてしまっては彼に対する罪悪感と対応が変わるのかと心配していた。

「あ、伏見、この事は…」

伏見「大丈夫ですよ、誰にも言いません、それよりも、陽炎様を揶揄う材料となりましたので、感謝致します♪」

自分は心配する所を間違っていたかもしれないと今その時感じてしまった

伏見「……こんなのもアリでしょうね……」