【あんスタ】男装女子の本音【月永レオ】 (ページ11)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:8,144 hit

【特別編】もっと可愛く…/貴方side ページ11

「もうちょっと可愛く出来ないの？」

「これが最大限の可愛さなんだけど…」

「もっと可愛くしないと♪
ほらっ、僕みたいに、ね？きゃは☆」

陽炎陸というキャラクターは可愛さなど無かった。今回のライブはファンサが重視
カッコ良さには動作が必要だけどギャップ萌えを狙って可愛くしてみようと考えた自分だが、可愛さとはなんだ。と理論的に考えると時間がかかると思い可愛さの塊、姫宮桃李に御教授させてもらっていた

「えっと……あはっ？」

姫宮「違う！根本的に違うから！
もぉ～！！これだから庶民は…」

「んー……可愛さの動作ってなんなワケ？」

姫宮「陽炎センパイって意外と顔が良いから可愛くいけると思うんだけどね～……、それよりも、僕はねずっと！ずぅーっと思ってたんだけど、何その髪型！！」

「え、限定fineの時の格好で…」

姫宮「根本的にダサい。可愛さのかけらもないんだけど」

「あれ…、こんなにグサグサくるセリフだったけかな…、伏見…姫ってこうなんだっけ？」

伏見「いや、残念ながら貴方様だけでしょう。しかし、そんなに変なものなんでしょうか。私とて、あまり気にしませんが……」

姫宮「弓弦、この人はハッキリ言わないと理解出来てないから。学校一ネーミング最悪なの弓弦も知ってるでしょ～？」

伏見「あぁ、そういえば、そうでしたね」

「あれ、2人になんか貶されてる？」

「陸、一応君用の配置を考えてみたんだけどどうかな？」

「天祥院先輩…、別に俺のこと考えなくても」

英智「ふふっ♪いつもと違う陸を見るからね、それが楽しみで仕方がないんだ」

「楽しみにしないでください
そーゆう期待が俺の心をぶっさしてるんです」

何故だろうか、レッスンというだけなのに可愛さについては知らないし、期待はかけられるし、貶されるし、ディスられてるし…
褒めてるところ一個もないんだけど
最初に庇っていた伏見さえ俺を捨てたよ。
なんだ、あの時はめっちゃ心配そうで、今でも死にかけそうな顔で俺の名前を呼んでいたというのに…

今日は可愛さの御教授は終わりにしてみんなで一通り通してから、暗い青色からオレンジ色へとグラデーションのように変わっていっている空を見てはレッスンを終えては帰る支度をした
月も顔を出していた

「少し……寒いですね」

「あ？あぁ、伏見」

「何？姫は？」

伏見「物を忘れていったということで教室に取りに行っております」

「ふーん」

伏見「……陽炎」

彼はこちらを向いて俺の手を取った