『伝説の選手』？それって…日本の方のですか？

第９３Q　「我慢なんかしなくていいんだよ、今ここで思う存分しろ」 ページ28

もう…終わっただろう


A「試合…どうなったんだろ」




誰をも聞こえてない




だって、普通こんなところ来ないもん




それなのに




「お前らが勝ったよ」

A「えっ……？」


嗚呼、どうしてそうやって現れるの？


「たっく、またこんなところいて…お前のこと探してたぞ。
それに、雨で濡れてんだろ？冷えるぞ！！」

A「………ほっといて
それに、寒くなんかない。冷えるのはソッチの方でしょ
選手が自分の体調管理も出来ないのはあり得ないんですがー」


違う
言いたい事はこんなことじゃない


「………」


お願い、帰って


そうじゃないと
私はまた………………！！



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ｷﾞｭｯ


「嗚呼、寒いわ
だからしばらくこうさせてくれないか？」



幼馴染みを……清志を利用する


A「何で……何でよ…」

宮地「誰も見てねぇよ、俺も見ねぇから
我慢なんかしなくていいんだよ、今ここで思う存分しろ」

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・



分かるんだね…清志には…


A「ゴメンね……ゴメンね」

宮地「………」

ｷﾞｭｯ！


何も言わずに




壊れそうなものを扱うように優しく




でも、強く




３年前のあの時と同じように


清志の胸で泣いた


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抱き締められながら




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違うのは




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私が征十郎を愛している



それで、清志の想いを受け取れない


これだけ

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