ストーリー８１ ページ31
あ「…というか、そもそも祥吾が気に入ってる人なんかいるんですか？」
あいつ嫌いとか、気に食わねえとか、腹立つとかなら何回も聞きますが、そういうことは聞いたことないんですよね。
まぁ、その嫌いって中でも涼太は別格なんですけど…。
あ「高校入って、気の合う人とかいましたか？」
灰「知らね。ほとんど学校行ってねーし」
……ああ。サボリ魔でしたね、こいつ。
灰「…まぁけど、おっかねえとは言ってたが、ダイキのことはまぁ、それなりに嫌いじゃねぇし…。
あー、あとテツヤもなんつーか、楽だったなぁ。」
あ「…へぇ。」
大輝は何となくそうかなー、とは思ってましたが、テッちゃんもとは、これは少し意外でしたね。
灰「…けど、俺の一番のお気に入りは、お前だぜ。」
私の髪の毛をすくって、目を細めながらそう言った祥吾。
あ「…あ、そうなんですか？」
灰「ったりめーよ。でなきゃ高校にもなってここに来ねえ。」
まさか、祥吾のなかで私がそんな高い位置にランク付けされていたなんて思いもしていなかったので、少し驚きました。
灰「だからよー、やっぱ俺とAが付き合ったらいっちばん良いと思うんだよなー。な？付き合えばよくね？俺ら」
あ「いや、あの、すみません。なぜ今この話の流れで急にそんなことになったのか頭がついていかないんですけど。」
何言ってんですかこのハゲヘアは。
灰「考える必要なんかないっつの。」
クイッ と私の顎を持ち上げる祥吾。
灰「…黙って俺に委ねろよ。」
あ「…なっ…」
「祥吾くーーーーん！！」
父の声を合図に、がばっ と祥吾から離れる。
灰「あー、おっちゃん。ちーす」
父「久しぶりだなぁ。背少し伸びたんじゃないか？」
何事もなかったかのように、普通に私の父と話をする祥吾。
いや、まぁ、何事もなかったんですけど…。
はぁ…、とため息をつきながらその様子を見ていると、ばちっ と祥吾と目が合い、ニヤ と悪そーな顔で私を見てくるあのハゲ。
……大輝も祥吾も、単純バカのくせに、
こういう時はなんか、余裕な顔して…
なんなんですか、ほんと…。
これじゃあ、どっちが子供ですかって話ですよ…。
その後、ご飯も食べ終わり、お見送りをした時、「さっきの話、考えといてくれよ。」と、とてもバカにした顔で言ってきた祥吾の頭をどついて少しスッキリしました。
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美友 - いつも更新されてるかなって見に来てます。続き早く見たいので、更新頑張ってください。 (2018年1月14日 0時) (
レス) id: e7a5b55c2b (このIDを非表示/違反報告)
makanyan - 続き早く見たいです！ (2017年10月18日 8時) (レス) id: d834349331 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：14がすき | 作成日時：2017年9月21日 21時
