幼馴染とわたし２【笠松幸男】

ストーリー７９ ページ29

……………。



……でも、そういうのも、めぐみちゃんの言うように口に出しちゃえばいいのかな。


整理なんかついてなくても、こうやっていつもみたいにグダグダ考えてばっかりでいるくらいなら…




あ「め、めぐみちゃんっ。」

岡「ん？」

あ「…あのねっ、聞いて欲しいことがあるの。」

岡「………。」

あ「聞いて、くれる…？」

岡「……うん。聞くよ。」




〜〜〜


あ「……と、いうことなんです…。」

岡「…ふーーーん。」



ゆきちゃんのことがずっと前から好きだったって気づいたこと。

ゆきちゃんにキスされたこと。

ゆきちゃんはキスのことなんてなんとも思ってなかったってこと。

ゆきちゃんを好きでいるのをやめたこと。

ゆきちゃんが昨日鈴村さんと抱き合ってたこと。

それを悲しいと思ってしまっこと。

黄瀬くんに抱きしめられたこと。



全部話した。

あ「……ごめんね、ウザくて…。」

岡「本当にね。」

あ「………。」


予想外のめぐみちゃんの返答に言葉を失う。


岡「好きでいるのやめたってなにそれ。ちょっと気に食わなかったからってそんなすぐやめれんの？Aの気持ちってその程度なの？」

あ「………。」



めぐみちゃんの言葉が胸に刺さる。


甘ったれな自分が、恥ずかしい…。




そうだ…。

昨日わたしは、嫉妬したんだ。



ゆきちゃんに抱きしめられていた鈴村さんに、嫉妬したんだ。





あ「……わたし、ゆきちゃんが好き…。」




好きなのやめるなんて無理。


バカだ、わたし……。






岡「応援してるからね。」


めぐみちゃんは、ぽんぽんってわたしの頭を撫でて優しく微笑んでくれた。



あ「めぐみちゃん、ありがとう……。」

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