season1 オレがTruth Love を知った訳(黄瀬涼太)

仕事(貴方side) ページ34

文化祭まであと半月になった。
私達のクラスの出し物は執事メイド喫茶(アイス売りも兼ねる)になった。


こうなるまでに色々あったけどね・・・



みんなに意見をもらった翌日、私と黄瀬くんは案を発表した。
案の定、意見が採用されなかった３つの班は納得してくれなかった。

しかも、そのうちの２つの班には熱烈な黄瀬くんファンがいた。


その子たちは前々から私に色々言ってきていた子達で

『これ以上黄瀬くんに近づくな！』って言われた時に、

『私が近づいてるんじゃなくて黄瀬くんが近づいてきているんであって
嫌なら黄瀬くんに言ってください』


と言ったらより一層言われるようになった。真実を伝えても
いいことばかりじゃないって気付かされた。今後気をつけよう・・・




ま、とにかく・・・

どうにかして私を困らせたいらしく、納得したくないらしい。




これはもうほっといて勝手に進めようかと思ったその時、


黄「ごめんなさいッス！！」


隣で突然黄瀬くんが謝り出した。何が起きてるんだ！？
状況が読み込めないのでとりあえず黙ることにした。



黄「せっかく意見出してもらったのに全部採用出来なくてすみません。
結構頑張ったんッスけど、どうしてもこれが限界で・・・
だから、本当にすみません。でも、みんなが意見を出してくれたおかげで
他のクラスよりも早く決めることができました！
だから今度はどのクラスよりもいいもの作ろうッス！！」



そう言うと黄瀬くんはにっこりと笑った。
この笑顔に黄瀬くんファンの女の子たちがやられないわけがなく・・・


女子生徒「「うん！作ろうう！！」」


こうして、クラス全員が納得してクラスの出し物が決まった・・・。

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