孤独の子 ページ6
私はシカマルと外に出て、ヨシノさんが来ていたためそこに行った。
「A。写真撮るってよ。」
『りょーかい。』
二人仲良く並んで写真を撮ってもらうと、ふと、木の下の方にナルトがいることに気がついた。
あの調子じゃ、落ちたな。あいつ。
『ちょっと行ってくる。』
「あ?お、おう。」
詳しい内容を説明せずに、ナルトの方へと駆け出す。
が、その途中、おばさん達がナルトのことを話しているのが聞こえた。
「ねェあの子……」
「例の子よ。一人だけ落ちたらしいわ!」
その内容に、とっても腹が立った。
何?おばさん達は何者なわけ?
『ねぇおばさん。どうしてナルトのこと、悪く言うの?ナルトだって、一生懸命頑張ってるのに!!あいつには親がいないんだ!それだけでも寂しいってのに、里の大人があいつを嫌ってたら、あいつは完璧な孤独じゃないか!!』
『なんで誰もあいつの頑張りを見ないの!?イタズラ好きだけど、誰よりも凄い夢を持ってる!あいつは凄い忍になるってのに、おばさん達最低だよ!!』
本当は、なんでナルトが里のみんなから嫌われてるか、知ってるんだ。
里を守るためなら知っておかなくちゃと言われ、教えてもらった。
でもさ、それならなんで、みんなナルトを軽蔑すんの?ナルトは、里を救ったんだぞ?
シカマルが私の怒鳴り声に気づいたらしく、こっちに来て宥めてくるが、それを払い除けナルトの方を振り向く。
そこにはナルトはもう居なかった。
ナルト…。
気がついたら、ナルトを探しに足が勝手に動いていた。シカマル…後で怒るな……。
暫く走ると、ナルト特有の金のモサモサ頭にオレンジの服を見つけたため、声をかけた。
『ナルト!!』
「!!A…。」
私が呼び止めれば、ナルトは肩をびくつかせ振り返る。
どんだけ驚いてんのよ…。
『ナルト。私、ナルトのこと信じてるから。たとえ里中がナルトを嫌ったって、私は絶対にあんたの味方。それにね、ナルト。君は、火影になりたいんだろ?』
「なんでそれ…。」
『イルカ先生から聞いた。』
「イルカ先生…!」
少し怒ったように手をぷるぷるさせるナルト。何?自分で言いたかったとかそんな感じ?
『いいと思うよ!ナルトは火影に向いてると思う!それにナルトは強い!だから、頑張れ!』
にっと笑えば、それに応えるようにしておう!っと大きな返事が聞こえてきた。
だいぶ、元気になったかな。ナルト。
あとは君の頑張り次第だよ。
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眠 - うおっめっちゃええやん・・・この作品一気に読み進めよー! (2021年10月6日 18時) (レス) @page2 id: cfd8dfa5f7 (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - ミルク さん» まさか2年前の作品にコメントが来ると思わず、びっくりしてしまいました!昔書いたものなので今よりももっと拙い文章ではありますが、参考の域をこえなければ、参考にしてくださって構いません。私も嬉しい限りです! (2020年10月31日 16時) (レス) id: 1084e77889 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク - 作品を読んで感動しました!作品を参考してよろしいですか?? (2020年10月31日 12時) (レス) id: 243dd4bfbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍夜 | 作成日時:2018年5月26日 22時