打開策 ページ44
ナルトに呆れていたら、目の前であの子が鏡の中に入っていった。
私は鬼神眼を開眼させて、スっとクナイケースに手を伸ばす。
｢こっちだよ。｣
なっ…！いつの間に後ろに……？
私とサスケの頬に、少しだけ血が伝う。鏡が何かしら移動に関係してるのかな……。それならかなり厄介だ……。
｢A。火遁は使えるか？｣
そう小声で言い、印を結び始める。
なるほど。鏡は氷で出来てるから、火遁で壊そうってわけね。
サスケの豪火球と共に、私も火炎神という術を使う。
だけど、私の術がまだ未熟だったからか、その氷は壊れることはなかった。
そしてまた、見えないうちに攻撃される。
くそ…鬼神眼を開眼させても、まだ見切れない……！
｢影分身の術！｣
ナルトが影分身で鏡を壊しに行くも、あっという間に消されてしまった。
｢この術は、僕だけを写す鏡の反射を利用する移動術。僕のスピードから見れば、君達はまるで、止まっているかの様…。｣
なるほど……とても厄介な術だ……。それに血継限界ときた。いくら私も血継限界持ちだからとて、レベルが違う。
｢こんなとこでくたばってられっか。俺には叶えなきゃなんねぇ夢があんのにぃ…！｣
夢……夢か……。私だって、まだ死んでらんないよ。
皆の笑顔を守れるようになるまでは。
そして、あの子も夢を話し始めた。恐らく、彼の大切な人とは再不斬のこと。
再不斬の為ならば、人を殺すことも死ぬことも怖くないんだろう。
この橋はそれぞれの夢へと繋がる戦いの場所……か。
それなら私も、負けてられない。
そこから私は、できるだけ彼の動きを観察しながら攻撃を続ける。
だけど、完璧に見切るのにはまだ時間がかかるみたいで、正直言ってこのままじゃヤバい。
サスケもナルトも、怪我が酷い。このままじゃ駄目だ。何か打開策を……！！
その時、サクラの悲鳴が聞こえた。
カカシ先生がいるってのに何があったの…？
っ……とにかく、目も慣れてきたし、動きも見切れてきた。
｢君達はよく動く…。けれど、次で止めます…。｣
大丈夫。落ち着いて。恐らくサスケも慣れてきたはずだ。
ナルトはサスケに任せて、私は万が一の為に、攻撃を受け流そう。
そして案の定、サスケも見切れたし、私も攻撃を受け流せた。
サスケのあの目……写輪眼…。
またこちらに攻撃が来ると身構えたら、ナルトの方に向かっていく。
嘘でしょ…！？お願い！間に合って！！また誰かが死ぬのは嫌だ！！
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眠 - うおっめっちゃええやん・・・この作品一気に読み進めよー！ (2021年10月6日 18時) (
レス) @page2 id: cfd8dfa5f7 (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - ミルク さん» まさか2年前の作品にコメントが来ると思わず、びっくりしてしまいました！昔書いたものなので今よりももっと拙い文章ではありますが、参考の域をこえなければ、参考にしてくださって構いません。私も嬉しい限りです！ (2020年10月31日 16時) (レス) id: 1084e77889 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク - 作品を読んで感動しました！作品を参考してよろしいですか？？ (2020年10月31日 12時) (レス) id: 243dd4bfbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍夜 | 作成日時：2018年5月26日 22時
