鬼神眼 ページ30
｢終わりだ｣
そう言ったカカシ先生は、とてもかっこよかった。
だが、何が面白いのか再不斬は短く笑った。
｢サルマネごときじゃあ…この俺様は倒せない。絶対にな。｣
どういうこと……？まだ再不斬にはこの状況で何か手が残ってるっていうのか？
でも、そんな気はしないし……何か奪還できる方法でも……？
再不斬は冷静にカカシ先生がさっきしていたことを分析し、カカシ先生はそれを険しい表情のままで聞く。
｢けどな…｣
｢俺もそう甘かぁねーんだよ。｣
急に先生の背後に現れた再不斬。あれは分身だったのか……！！
カカシ先生は切られそうになるも咄嗟に屈み回避するが、再不斬の蹴りによって水場まで飛ばされた。
『カカシ先生！！』
私が走り出そうとした頃にはもう遅く、先生は水牢の術で捕えられてしまった。
そして再不斬は、私達の元に水分身を作り出す。
｢ククッ…偉そーに額当てまでして忍者気取りか…。だがな、本当の忍者ってのはいくつもの死線を越えてきた者のことを言うんだよ。｣
ごちゃごちゃと何かを語っていると思えば、いきなり視界から消え、気づけばナルトが蹴飛ばされている。
その時、私の中の何かがキレた。
『鬼神眼。』
そう呟き、再不斬に向かって蹴りを入れていた。
が、それも簡単に防がれる。
｢お前らァ！！タズナさんを連れて早く逃げるんだ！！こいつとやっても勝ち目はない！！｣
『……カカシ先生。それはできない相談だ。私は、この場にいる皆を守る。そう誓ったんだ。』
｢馬鹿！よせ！｣
『だから、私は逃げない。でも、皆は逃げて。安全な所に。』
そう言ってナルト達の方に微笑み、再不斬を再び睨みつける。
｢ほう…。お前、鬼門一族の生き残りか。それでもって、そこの忌み子とはな。｣
『喋ってる暇なんてあるの？』
私は素早く背後に周り、攻撃をしかける。
だが、それを簡単に避けて再不斬も攻撃をしてくる。
『水遁・水神波！』
次々に手から水を繰り出すも、避けられ無意味。
ちっ…！！ならこれだ……！！
『水連花！！』
水面から水の礫が次々と再不斬目掛けて飛んでいく。
そのついでに本体も狙ってみたのだが、軽々と避けられてしまった。
｢ふん。まだまだガキだな。｣
『なっ……！』
いつの間にか背後に回られていたらしく、サスケ達の方に吹き飛ばされた。
『がっ……は…』
私が痛む体を抑えつつ体制を立て直していたら、ナルトが再不斬に向かって走り出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 239人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
眠 - うおっめっちゃええやん・・・この作品一気に読み進めよー！ (2021年10月6日 18時) (
レス) @page2 id: cfd8dfa5f7 (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - ミルク さん» まさか2年前の作品にコメントが来ると思わず、びっくりしてしまいました！昔書いたものなので今よりももっと拙い文章ではありますが、参考の域をこえなければ、参考にしてくださって構いません。私も嬉しい限りです！ (2020年10月31日 16時) (レス) id: 1084e77889 (このIDを非表示/違反報告)
ミルク - 作品を読んで感動しました！作品を参考してよろしいですか？？ (2020年10月31日 12時) (レス) id: 243dd4bfbb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：藍夜 | 作成日時：2018年5月26日 22時
