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訪問 ページ4

勉強合宿から帰ってきて、少し経った今日。

いつも通りの日々を過ごしていたら、放課後になって校門に誰かが立っているのに気がついた。


…微動だにしないな、あの人。誰かを待ってるのかな。でも、皆は気づいてないみたい。

気にするわけでもなく、帰ってる人が多いものね。


私達が昇降口から出た今も、まだそこに変わらず立っている。

先に靴を履いていた私は、次に出てきた田沼が見えているか確認してみるのとにした。


『…ねぇ田沼。校門にいる人、誰だろうね。』

「ん?……誰もいないぞ?」


やっぱり。

そう小さく呟くと、田沼はハッとした顔で私の方を向いた。


「まさか…いるのか?」

『いるね。……夏目が狙いか、私が狙いか。とりあえず、私が先行って確かめてみる。先に帰るって伝えといてくれる?』

「Aは一人で帰るのか?そっちの方が危ないだろ。」

『大丈夫。追いかけてくるようなら逃げるし、皆を巻き込むわけにはいかないしね。』


それじゃ。

と告げて、私は校門に向けて歩き出した。


遠くからじゃあんまりよく分からなかったけど、妖力は強いみたいだけど悪い妖ではなさそうだな。

……それに、この音。どこかで聞いたことが……。


徐々に近づく姿を凝視していたら、妖が顔を上げて目が合った。


切れ長の綺麗な赤い瞳に片眼鏡をし、緑色の髪の毛を毛先の方で結わえ、肩に流している男の妖。


「…Aか?」


私の方を見て、驚いたようにそう言った。

私も内心かなり驚いているけど、今ここで応答するわけにもいかず、少しだけ頷くだけに留めた。


するとその妖は嬉しそうな顔をして、隣を通り過ぎた私に着いてくる。

とりあえず、人気のないところに行って話を聞こう。


それにしても、この妖とどこかで会ったかしら……?音は聞いたことがある気がするのに、姿を見た覚えがない。

んー…どういうことなんだろう……。まあ、それも含めて聞けばいいか。


少し早足で歩き、人が少なくなったところで茂みの中に入り、妖と向き合った。


「久しぶりだな、A。すっかり大きくなって、驚いたよ。」

『ねえ、あなたは私を知っているみたいだったけど、あなたは誰?』

「ん?ああ、そうか。お前はこの姿で会っていないもんな。じゃあ、これなら分かるか?」


そう言って妖が変化した姿は、髪が短い好青年。

その姿を見て、今度は私が驚いた。


『もしかして……翠蓮?』


そう言えば、彼_翠蓮はいたずらっ子のような笑顔を見せた。

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うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になっていますが、これで終わりなのでしょうか? (2020年10月18日 11時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - この作品面白いです。更新頑張ってください!続き楽しみにしています。 (2019年9月27日 22時) (レス) id: fe959518f7 (このIDを非表示/違反報告)
蝶華 - 初めてこのお話を読みましたが凄く良いです!これからも頑張ってください!応援しています! (2019年9月2日 21時) (レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 更新お疲れ様です!最近夏目友人帳にニャンコ先生関連ではまっていてこの作品もとても楽しませてもらっています!徹夜して読みましたww 体調に気をつけて頑張ってくださいっっ!! (2019年7月20日 15時) (レス) id: a81fa4594d (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - かなとさん» すみません、すぐに気づいて直してきました。ご指摘ありがとうございます! (2019年6月7日 22時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍夜 | 作成日時:2019年6月7日 22時

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