人柱力 ページ47
なんでも、その人は砂の上忍らしい。
何かの術で操られていた……？いや、そんなんじゃない。もっと高度な忍術。
なんなんだ、これは。
って、それより、早く行かないと。
これはただの時間稼ぎ。そうすると、きっと我愛羅の一尾を剥がしている。
そんなことしたら、我愛羅は、我愛羅は＿！！
『チ、チヨバア様、カカシ先生！早く、早く行かないと！！暁は、新しく"人柱力"を作る気なんだ！！』
｢…一旦落ち着け、A。｣
｢ジンチュウリキ…？｣
そうか……普通は知らないよね、こんなこと。
私は説明するために少しだけ気持ちを抑え、サクラの目を静かに見つめた。
『人柱力は、尾獣の力をコントロールする存在だよ。』
｢…でもさっきはその力を制御することは誰にも出来なかったって…。｣
『結果的には、ね。かつて人はコントロールしようとはした。
尾獣を、人に封印することによって。
…そうすることで、尾獣の強すぎる力を押さえこみ、その力を支配しようとした。
そして尾獣を封印された者…つまり我愛羅やナルトのような者のことを、人柱力と呼んだの。』
｢人柱力は尾獣と共鳴し、信じられぬ力を使えるのが特徴じゃ。砂の歴史にはこれまで、我愛羅を含め三人の人柱力が出現した。｣
そこまで言えば、サクラはとても辛そうな顔をしていた。
まあ、そりゃそうだよね。だって、ナルトがその人柱力だし…。
その人柱力を使って、何度も戦争をしてきた。
サクラはまた辛そうに叫んで、ナルトと私をちらと見た。
｢…どうやればその尾獣を…取り出せるんですか…？｣
『っ！駄目！！絶っ対駄目！！そんなことしたら、ナルトや我愛羅が！！』
私がサクラの肩を掴むと、サクラは一瞬驚いたあとに、まさかと言葉を漏らした。
私の視界が、ぼやけていく。
『尾獣を抜かれた人柱力は…死んじゃうの…！』
私の頬に、冷たいものが伝う。
抜かない方が、生きていられる。
だけど、それに伴う苦しみは計り知れない。
サクラも目に涙をためていた。
だが、ナルトは心配するなと笑う。
しかもそれは、我愛羅のことで。
サクラはナルトのことで泣いている。
それを知ってて、心配かけないようにと笑うんだ。あんただって、辛いのに。
私は涙を拭って、歩き出したナルトの横に並んだ。
『絶対死なせない。ナルトも、我愛羅も。』
｢…俺だって、Aや我愛羅は死なせねぇ。｣
…私は人柱力とは少し違う。
それを、話とかないとかな。ね、銀。
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ヒメ(プロフ) - いえいえ。とても面白いですよ！ (2019年5月18日 21時) (
レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - ヒメさん» コメントありがとうございます！楽しい、大好きと言っていただけるだけで、それが励みになります！本当にありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2019年5月1日 22時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 雪華さん» メモしたのですが、こちらからではコメントを消せないみたいなので、そちらの方で消してもらってもよろしいですか？お手数お掛けしてしまいすいません。 (2019年5月1日 22時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ - すごく楽しいです！作ってもない私がいうのもなんですが、きっと作るのに苦労をしていると思います。私はこの小説が大好きなのでこれからも頑張ってください！！応援してます！ (2019年5月1日 20時) (レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 藍夜さん» 出来ました!タイトルは木の葉隠れの氷華族の少女です。パスワードはkonohaです。メモしたらコメント消して下さいね。 (2019年4月30日 23時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍夜 | 作成日時：2018年12月11日 20時
