厄介 ページ46
「ナルト。こいつは俺がやる。」
その言葉で、ナルトは少し声を荒らげた。
私も、今回ばかりは先にいかないよ、先生。これは先生一人じゃ無理だ。
だが、先生は援護を頼むと言い出した。
「ホントはカッコつけて"先を急げ"と言いたい所なんだけどね…。俺も、こいつ相手じゃ一人で抑えきれない。」
これは、カカシ先生も頼ってくれてるんだよね。私も成長したとこちゃんと見せないと。
「そろそろ一緒に来てもらうことにするよ。………ナルトくん。A。」
そう言って、私達は指をさされた。
「まずは俺だ。」
そう言って飛び出すカカシ先生。
カカシ先生の攻撃を受け止め、その横をイタチさんの影分身が二体通り過ぎこっちに来る。
それをナルトが螺旋丸で、私が殴って壊した瞬間、私の周りには誰もいなくなった。
……これは、幻術……?
一体いつの間に…。くそっ、油断したか。
「この目だけが幻術を発動する手段ではない。」
いきなり聞こえた声に、後ろを振り返る。
そこには、イタチさんがいた。
「この指一つあればそれは可能。」
……指さされたあの時か…!
「安心しろ……。万華鏡写輪眼は使わない…。というより今は、使えないと言った方が正しいか…。
まあいい…それよりそろそろ眠ってもらおう。」
そう易々と捕まってられるかっての。
私は静かに引を組むと、チャクラの流れを乱した。
すると、案外簡単に幻術は解ける。
……兄さんとの修行のおかげかな。ありがとう、兄さん。
だが、私の横ではナルトが固まって動かなくなっていた。
私が咄嗟に駆け寄りチャクラを流し込むと、サクラやチヨバア様も流してくれる。
そのおかげで、ナルトの幻術も解けた。
『イタチさん。私に普通の幻術をかけたのは間違いだったね。』
「さーて、いよいよ本丸だ。気合い入れてよ、ナルト。」
そう声をかけられてもぼーっとしてるナルトの頬を、私とサクラがしっかりしろと優しく叩いた。
その後、すぐに私はカカシ先生の横に並ぶ。
「ナルト。俺達が手本を見せてやる。」
一瞬私と目配せをし、お互い体制を整える。すると、豪火球を使ってきた。
それを先生と共に土遁を使って地中に潜み、影分身を向かわせる。
それにしても、さっきの術…なんか違和感があるんだよなぁ…。
そろそろだという頃に先生と地上に出て、ナルトに影分身ごとやらせた。
その威力で飛んだイタチさんを確認しに行くと、それは全くの別人に変わっていた。
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ヒメ(プロフ) - いえいえ。とても面白いですよ! (2019年5月18日 21時) (レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - ヒメさん» コメントありがとうございます!楽しい、大好きと言っていただけるだけで、それが励みになります!本当にありがとうございます!これからも頑張りますね! (2019年5月1日 22時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 雪華さん» メモしたのですが、こちらからではコメントを消せないみたいなので、そちらの方で消してもらってもよろしいですか?お手数お掛けしてしまいすいません。 (2019年5月1日 22時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ - すごく楽しいです!作ってもない私がいうのもなんですが、きっと作るのに苦労をしていると思います。私はこの小説が大好きなのでこれからも頑張ってください!!応援してます! (2019年5月1日 20時) (レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 藍夜さん» 出来ました!タイトルは木の葉隠れの氷華族の少女です。パスワードはkonohaです。メモしたらコメント消して下さいね。 (2019年4月30日 23時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍夜 | 作成日時:2018年12月11日 20時