尾獣 ページ44
それから私達は我愛羅がいるであろう場所に向けて移動をしていた。
すると、サクラがナルトに質問を投げつけた。
「いつから暁に狙われてたの?」
「………分かんねェ………。」
「一度、暁の中の二人がナルトに接触しに木の葉まで来たことがあった。あれから三年…今になって再び動き始めた。理由は分からないがな。」
「どうして…三年も待ったんだろ?」
『…手を出さなかったんじゃなくて、手を出せなかったのかもね。ナルトには常に自来也様が付いていたから。』
けど、ならなんで私を狙われなかった?入院してたんだから、攫うことくらい簡単だったはず。
その疑問については、チヨバア様がそれに関する別の理由を教えてくれた。
「人に封じられている"尾獣"を引き剥がすには、それ相応の準備が要るからのォ…。それに手間取ったのじゃ。」
尾獣を引き剥がす…!?
それって、やばいんじゃ……!!
「…ビジュウって…?」
「何じゃ!綱手の弟子のクセしてそんな事も知らんのかえ…。」
「"九尾"の事は、木ノ葉では完全に極秘扱いですので…。」
それを知るのは数少ない人だけ。
私の一族は、頭首の家族だけ…つまり、私達だけが知っている。
『…"尾獣"は、尾を持つ魔獣のこと。この世には全部で九体いるの。
それぞれ尾の数が違うっていう特徴があって、"一尾"は尾が一本。"二尾"は尾が二本。それらが"九尾"まで。
名前が尾の数を表してるのよ。』
「Aは、どうして知ってるの?」
『…昔、父さんが教えてくれた。』
「……砂は昔から"一尾"を持っておる。それが我愛羅に封じられた守鶴の事じゃ。」
守鶴が…一尾……。ってことは、我愛羅は一尾が目的で連れ去られた。
尾獣を集めて、何かしようってのか?
チヨバア様の言う通り、尾獣は膨大なチャクラの塊。銀だってそうだ。
危険すぎる力故に、欲しがるのかもしれない。
何かを得るためなら、きっと必要なんだ。その力は。
そんなことを考えていたら、どこからか人の気配がした。
そして木の上から地に降り立った時、カカシ先生が止まれと声を上げる。
目の前にいたのは__
「…………いきなりですか…。」
「…こやつ…あの目…。」
「うちは…イタチ!」
『イタチさん…。』
__サスケの兄、イタチさんだった。
「イタチ…ホウ、こやつが…あの一族皆殺しのガキかの…。」
「お久しぶりですね…。カカシさん…ナルトくん。そして、A。」
会った覚えは、ないんだけどね。
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ヒメ(プロフ) - いえいえ。とても面白いですよ! (2019年5月18日 21時) (レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - ヒメさん» コメントありがとうございます!楽しい、大好きと言っていただけるだけで、それが励みになります!本当にありがとうございます!これからも頑張りますね! (2019年5月1日 22時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 雪華さん» メモしたのですが、こちらからではコメントを消せないみたいなので、そちらの方で消してもらってもよろしいですか?お手数お掛けしてしまいすいません。 (2019年5月1日 22時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ - すごく楽しいです!作ってもない私がいうのもなんですが、きっと作るのに苦労をしていると思います。私はこの小説が大好きなのでこれからも頑張ってください!!応援してます! (2019年5月1日 20時) (レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 藍夜さん» 出来ました!タイトルは木の葉隠れの氷華族の少女です。パスワードはkonohaです。メモしたらコメント消して下さいね。 (2019年4月30日 23時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍夜 | 作成日時:2018年12月11日 20時