助けたい ページ41
それから砂隠れに向けて移動をしていたら、テマリの姿が見えた。
それを呼び止め、我愛羅が連れ去られたことを伝える。
「なに!我愛羅が!…嫌な予感がしてたんだ…。」
「…ここから砂まで三日はかかるからね…急ごう。」
「…ああ。」
テマリも隊に加えて、また移動を開始する。
ナルトと我愛羅が狙われている。
おそらく、存在じゃなくて中身の方。
そして、私もその対象にはなっているだろう。
銀という神が中にいるんだから。
なんで我愛羅ばっかりこんな目に……!
そう思うにつれて、私の速度は皆より速くなる。そして、その横にはナルトが出てきた。
「ナルト、A…いくら急いでいるからって、隊は乱しちゃダメ。そう熱くなるな…さっき自来也様にもそう言われたんだろう?」
「………気に食わねーんだってばよ…!あいつらが俺や我愛羅を狙う理由くらい、俺にだって分かる…!サクラちゃんも、もう知ってんだろ…。
俺の中に、九尾の妖狐が封印されてんの……。」
ナルト……。
「我愛羅も俺も…俺達はバケモノを体の中に飼ってっからな…それが目当てなんだあいつらは!
それが気に食わねェ!俺達をバケモノとしか見てねェ、あいつらの好き勝手な見方が気に食わねーんだ!!
あいつはAが言う通り、全部同じだった…。そしてあいつは、俺よりも一人ぼっちでずっと戦ってたんだ!
…"暁"に狙われてた。…今度も俺と同じだ…!それなのに!いつもなんであいつばっかりが損な役回りになっちまう!?あいつばっかりが!!?
…だから!だからどうしたってちんたらしてらんねーだろ!今度こそさっさと助けてーんだ!」
そう、少し泣きながら叫ぶナルト。
ありがとうナルト。その気持ちが、とても嬉しいよ。
『………多分だけど、私も暁に狙われてると思う。』
「っ!!なんで……!」
『銀だよ。私の中には神様がいる。あいつらからしたら、二人とはまた違ったバケモノなんだよ、私は。
我愛羅もナルトも!普通の人間で、皆と変わらないのに、遠巻きにされてずっと一人で!!
私より辛いだろうに、私は何もしてやれなかった!!
私は二人を助けられなかった!っだから!今度こそ助けてみせる!!二人が手に入れた幸せを壊されてたまるもんですか……!!
ナルトのことも、絶対守るんだからっ!!』
溢れ出てくる涙を袖で拭い取り、きつく前を見据えた。
そう、今度こそ……今度こそ!!
私が守りたいものを、守り抜いてみせる!!
166人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヒメ(プロフ) - いえいえ。とても面白いですよ! (2019年5月18日 21時) (レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - ヒメさん» コメントありがとうございます!楽しい、大好きと言っていただけるだけで、それが励みになります!本当にありがとうございます!これからも頑張りますね! (2019年5月1日 22時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 雪華さん» メモしたのですが、こちらからではコメントを消せないみたいなので、そちらの方で消してもらってもよろしいですか?お手数お掛けしてしまいすいません。 (2019年5月1日 22時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ - すごく楽しいです!作ってもない私がいうのもなんですが、きっと作るのに苦労をしていると思います。私はこの小説が大好きなのでこれからも頑張ってください!!応援してます! (2019年5月1日 20時) (レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 藍夜さん» 出来ました!タイトルは木の葉隠れの氷華族の少女です。パスワードはkonohaです。メモしたらコメント消して下さいね。 (2019年4月30日 23時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:藍夜 | 作成日時:2018年12月11日 20時