守りたい、その笑顔。3【NARUTO】

強さ ページ38

すっと目を開けば、二人はとても驚いた顔をしていた。


｢な、なんで解けないんだってばよ！？｣

『言ったでしょ？ただ寝てただけじゃないって。修行で、ちゃんと使えるように兄さんに教えてもらったのよ。』


私が微笑んだ瞬間に、終わりの合図が鳴る。
その音を聞いてから、私は邪鬼眼を解いた。


｢結局、Aには適わないかぁ…。｣

｢ちくしょー！俺の作戦、結構良かったと思ったのによ！！｣

『でも、シカマルのこと出された時は一瞬焦ったよ。だってその、す、好き、だし……。』


私がもごもごとそう言えば、二人はニヤリと笑って両側から私のことをつついてきた。

もー、皆そうやってからかうんだから…。


｢でも、カカシ先生とは違うわねやっぱり。Aはしっかりしてるもの。｣

『ははは、でも二人も十分強くなってたよ！そりゃカカシ先生も苦戦するわけだ。』

｢そうだな、皆成長してて俺は嬉しい限りだよ。｣


いきなり背後から声がしたかと思えば、そこにはカカシ先生が私のクナイを持って立っていた。

びっくりした。いきなり背後に立たれるの、すごく久しぶりなんだけど。


｢はいクナイ。……なあ、この術って｣

『飛雷神の術ですよ、先生。四代目様に教えてもらいました。』

｢全く、お前は本当に凄いやつだよ。四代目も、お前に教えて良かったと思ってるだろうな。｣


そう言って、私の頭を撫でてくれた。
カカシ先生に撫でられるの、本当に好きだなぁ。


それから四人で街の方まで行き、食べ物を見ながら話をする。

二人はお腹が空いたみたいだけど、私はそんなに空いてないな…。


カカシ先生に奢ってもらう流れになったけど、カカシ先生は反応してくれなくて軽く落ち込んでるわよ。


『先生、スゴい新術って？』

｢…悪いな。俺はこれから新チームの小隊リスト作って提出しなきゃならんから、これでドロン。｣

『いや、言っといてそれはないよ先生！』

｢ま、今度のお楽しみな。｣


そう言って頭に手を乗せてから去ってしまった。

さて、私はこれからどうしようか…。ナルトはサクラをデートに誘ってるし…。

悩んでいたら、いきなりサクラが声を上げた。


｢シカマル！テマリさん！ホラ！誰だと思う！？｣


こっちに指を指すサクラの目線の先には、並んで歩くシカマルとテマリの姿があった。

テマリだ！相変わらず綺麗だなぁ…。他二人いないし、仕事で木ノ葉に来てたのかな？


そんなことを考えていたら、テマリに抱きつかれてしまった。

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