鈴取り ページ37
少しだけしんみりとした中で、私は空気を変えるように手を叩いた。
『さ!始めよう!ルールはカカシ先生のと同じ!ただし、制限時間は今から7時までの約二時間。それまでにこの鈴取ってね。
カカシ先生と同様、殺しにくるくらいでやらないと取れないから。』
「望むところだってばよ!!」
「私だって強くなってるんだから!」
うんうん。二人は強くなってるよ。
この鈴取りは、私の実力をはかるためでもあるんだよね。
だから私も、本気でいく。
『あ、カカシ先生はここで時間と私達を見ててください!それじゃ、開始!』
その声と同時に、私達は一斉に動く。
こっちに最初に来たのはナルト。
手裏剣を投げてきたが、それを交わしてナルトの下に入り込む。
と、次にサクラ。
私のことを殴ろうと、拳を握り振り上げる。
二人の連携はいい感じ。お互いがやられないよう配慮してるか。
でも__
私は咄嗟にマーキングをしたクナイをサクラの横に投げて、そこに移動し背後をとった。
そのままサクラの背中をトンっと押しよろけさせ、ついでにナルトも投げ飛ばす。
ナルトは影分身を利用して飛ぶ向きを変え、さらに影分身は大きな手裏剣になり、私に襲いかかってくる。
扇子を取り出し、突風をおこしてそれを逆に打ち返す。
「おいA!鬼神眼使えってばよ!本気でやんだろ!?」
『ああ使うよ!』
そう言って、私は鬼神眼を開眼させる。
その瞬間に、サクラが地面を破壊した。
咄嗟に地面から離れ、木の上に飛び乗る。何あの怪力。さすが綱手様の弟子だなぁ。
そしてしばらくは術や体術のぶつかり合いだったが、とりあえず距離をとることにした。
『じゃ!私は逃げるよ!』
カカシ先生の元にマーキング付きのクナイを一応投げたあと、木々を飛び移る。
少し離れたところで、木の影に潜み辺りを探る。
百鬼眼を使っても、二人のチャクラは見当たらない……。だが油断は禁物だな。
体は思ったより動いてくれるから、鈍ってはいない感じかな。
……もう少しで時間かな。さて、そろそろ来る頃か。
そう思った瞬間に、目の前の木から二人が飛び出してくる。
「A!シカマルのこと好きだろ!!」
『ふぇ!?』
私の顔が一気に熱くなるのが分かった。
だけど、ここで気を抜けない…!
さっと後ろに飛び退くと、邪鬼眼を開眼させ動きを止めた。
「大丈夫!瞬きすれば溶けるわ!」
『残念でーした。』
そう言って、私は一度瞬きをして見せた。
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ヒメ(プロフ) - いえいえ。とても面白いですよ! (2019年5月18日 21時) (レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - ヒメさん» コメントありがとうございます!楽しい、大好きと言っていただけるだけで、それが励みになります!本当にありがとうございます!これからも頑張りますね! (2019年5月1日 22時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 雪華さん» メモしたのですが、こちらからではコメントを消せないみたいなので、そちらの方で消してもらってもよろしいですか?お手数お掛けしてしまいすいません。 (2019年5月1日 22時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ - すごく楽しいです!作ってもない私がいうのもなんですが、きっと作るのに苦労をしていると思います。私はこの小説が大好きなのでこれからも頑張ってください!!応援してます! (2019年5月1日 20時) (レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 藍夜さん» 出来ました!タイトルは木の葉隠れの氷華族の少女です。パスワードはkonohaです。メモしたらコメント消して下さいね。 (2019年4月30日 23時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍夜 | 作成日時:2018年12月11日 20時