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里抜け ページ36

それから私は、私が寝ている間に起きたことを全て聞かされた。

サスケはサクラやナルトの静止を聞かずに、里抜けをした。


己の強さを求めて、か。呪印に身を任せたんだね。


それは、兄であるイタチさんを殺すため。


君はここにいて良かったのに。
光に向かって歩いて良かったのに。


とても辛そうな顔をする三人に、私は精一杯の笑顔を向けた。


『じゃあ、サスケを連れ戻さなきゃね!』

「え…。」

『サスケは私達の大切な仲間なんだ。連れ戻して、また七班で一緒に笑おう。私、皆の笑顔が好きだからね。

でも、救うためにはナルト。お前の力が大きいよ。』


私が指を指せば、驚いたように目を見開いた。


『お前は、サスケにとっての光だ。いや、いずれ木ノ葉を照らす光になるけども。

その光で、あいつの闇を打ち消すんだ。

あいつには、傍で照らしてくれる光が必要だ。あいつは今光が見えてない。


お前の光で、あいつの道を照らしてやれ。』


そう言って拳を突き出せば、ナルトは目に涙を溜めながらも笑顔で拳を付けてくれた。

……でも、まずそのためには__


『さて、サスケを連れ戻すためにはもちろん強さが必要だよね。

と、いうことで!今から私対サクラとナルトの鈴取りをしたいと思います!』

「「……はぁぁぁぁぁあ!!?」」


声高らかにそう言えば、二人は呆気に取られたような顔になると、いきなり叫んだ。

なによ、私そんなに弱くないわよ?


「お、お前!仮にも病み上がりだろ!しかも、二年半も寝たきりだったんだから体だって……」

『鈍ってるって?そんなこと言ってられないよ。私はこれでも木ノ葉の上忍。中忍のサクラと、下忍のナルトに負けてるようじゃ駄目だしね。

それに、ただ寝てただけじゃないのよ?』

「どういうこと…?」


サクラが少しだけ心配そうに聞いてくる。
特に危ないことはしてないんだけどなぁ。


『私ね、生死の狭間にいたんだけど、そこで兄さんに会ったの。兄さんはそこで私に修行を付けてくれた。

そのおかげで、私は死なずにすんだんだよ。

あそこで兄さんが来てくれなければ、恐らく私は死んでた。』


へらりと笑えば、三人はまた驚いたような顔になった後、悲しそうな笑みを浮かべた。

…別に、兄さんに会ったのは苦じゃなかったよ。むしろ嬉しかったから。


『…それに、四代目火影様とその奥さんに会った。元気そうだったよ、先生。』


カカシ先生に微笑めば、少し辛そうに俯いた後に儚げに笑った。

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ヒメ(プロフ) - いえいえ。とても面白いですよ! (2019年5月18日 21時) (レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - ヒメさん» コメントありがとうございます!楽しい、大好きと言っていただけるだけで、それが励みになります!本当にありがとうございます!これからも頑張りますね! (2019年5月1日 22時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 雪華さん» メモしたのですが、こちらからではコメントを消せないみたいなので、そちらの方で消してもらってもよろしいですか?お手数お掛けしてしまいすいません。 (2019年5月1日 22時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ - すごく楽しいです!作ってもない私がいうのもなんですが、きっと作るのに苦労をしていると思います。私はこの小説が大好きなのでこれからも頑張ってください!!応援してます! (2019年5月1日 20時) (レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 藍夜さん» 出来ました!タイトルは木の葉隠れの氷華族の少女です。パスワードはkonohaです。メモしたらコメント消して下さいね。 (2019年4月30日 23時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍夜 | 作成日時:2018年12月11日 20時

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