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伝えたいこと ページ34

シカマルの涙を拭い、見つめ合う。

私より少しだけ小さかった身長は、私より大きくなり見上げてしまう。


いつの間にか前よりも男前になって、かっこよくなったなぁ……。


「おい、どうした?」

『え、あ、いや、何も?』


やばいなぁ。昔みたいに話せないというか、胸がこう、苦しいというか…。

で、でも、伝えたいこと伝えとかないと。返事はともかく早い方がいいよね。


シカマルかっこいいから絶対モテるもん。


『し、シカマル。あのさ、言いたいことがあるんだけど、いい?』

「あ、ちょっと待て。俺が先にいいか?」

『え、あ、うん、いいけど。』


なんだろ。シカマルのことだから真面目な話かな?ほら、中忍のベスト着てるから中忍になった報告とか?

シカマルは少し真面目な顔をして、私の手を握る。


そして深呼吸を一つしたあとに、口を開いた。


「好きだ。頼りねぇかもしれねーけど、俺と付き合ってくれ。」


私の目をしっかりと見ながら、シカマルはそう言った。

でも、その目はギョッと見開かれる。


「ど、どうした?悪ぃ、泣かせるつもりじゃ…。」

『え?』


そう言われて、自分が泣いていることに気づいた。
ただ嬉しかったんだ。好きな人に、好きだと言われたことが。


『ううん。嬉しいの。嬉しいんだよ!私もシカマルが好き。大好き。……ありがとう、好きって言ってくれて、ありがとううう……!』


次々と流れてくる涙を、シカマルが優しく拭ってくれる。

嬉しさが溢れて、それが涙に変わり止まらない。


目を覚ましてすぐに、こんなにも幸せな気持ちになれるなんて。


『ありがとう、シカマル。嬉しくて死んじゃいそう。』

「俺もだよ。まさか、お前も好きって言ってくれると思ってなかったしな。」

『へへ、でもね、私も今告白しようとしてたんだよ?意思疎通だねぇ。』


そう言って笑えば、シカマルも笑った。

それからしばらく二人で空を見上げて過ごし、私が他の人にも会うからと別れることにした。


『あ、でも行く前に!』


そう言って、シカマルの服を引っ張り頬にキスを落とす。


『先に言われちゃったから、これは私が先!じゃあまたね!』


熱くなる顔を隠すように、足早でそこを去った。自分でやっといて凄い恥ずかしい。

そして同期や仲間に起きたと報告に行った。そこで顔が赤いと指摘されたのは言うまでもない。


でも、あらかた皆にあったのに私の班が誰一人もいない。

もう夜になりそうなのに、どこに行ったんだろ…。

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ヒメ(プロフ) - いえいえ。とても面白いですよ! (2019年5月18日 21時) (レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - ヒメさん» コメントありがとうございます!楽しい、大好きと言っていただけるだけで、それが励みになります!本当にありがとうございます!これからも頑張りますね! (2019年5月1日 22時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 雪華さん» メモしたのですが、こちらからではコメントを消せないみたいなので、そちらの方で消してもらってもよろしいですか?お手数お掛けしてしまいすいません。 (2019年5月1日 22時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ - すごく楽しいです!作ってもない私がいうのもなんですが、きっと作るのに苦労をしていると思います。私はこの小説が大好きなのでこれからも頑張ってください!!応援してます! (2019年5月1日 20時) (レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 藍夜さん» 出来ました!タイトルは木の葉隠れの氷華族の少女です。パスワードはkonohaです。メモしたらコメント消して下さいね。 (2019年4月30日 23時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍夜 | 作成日時:2018年12月11日 20時

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