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久しぶり ページ33

それから私は一旦着替えと兄さんの短刀を取りに家に帰り、マーキングをした木ノ葉病院に飛雷神を使い移動して病衣を返した。


私が今着ているのは、大きくなった時ように用意された一族の服。

腰には短刀と扇子。髪は面倒だから下ろしたまま。任務の時だけ結うことにした。


さて、これからどうしようか。緊急時のために、里の至る所にマーキングしに行くのもいいよね。

皆に会いに行きたいのも山々だけど、きっと任務とかあるだろうし自然に会えるのを期待しとこう。


里中の屋根を駆け回り、顔岩や火影邸、里を囲む森などにマーキングをしていく。


最後はここ。


あの、秘密の場所だ。


『……変わらないなぁ…ここも。』


マーキングも終わったし、雲でも見上げてよう。


地面に寝転がり空を見上げれば、それはとても綺麗で。これをシカマルと見たいと思った。


『…シカマル、今何してるのかなー…。』


あいつにあったら、この気持ちを伝えてみよう。なんて言われるかわかんないけどね。


『さーてと、いい加減起きたって報告しに行かなきゃか。』


そう言って起き上がろうとした時、ガサッと草木が揺れた。

この場所を知るのは、一人だけ。


その姿を捉えた瞬間に、胸の高鳴りと共に笑みが零れた。



シカマルside


仕事に行く前にあいつの病室に行って花を変え、いつも通り過ごしていた。

仕事も一段落し、一息つこうとあいつとの秘密の場所に足を向ける。


……また、あいつと雲を見上げる日が来ればいいんだけどな。


そう思いながらその場所に足を踏み入れて、俺は目を疑った。


長く伸びた銀色の髪は風に揺れ、白い肌はまるで雪のよう。だがその顔は、病室にいる時よりも頬に赤みが増していた。

俺に気づいた瞬間に、満面の笑みを向けてくる。


『シカマル!久しぶり!』


その姿はいつにも増して綺麗で。

いつも寝ていて動かなかったあいつが、今目の前で動いて、笑っている。


ずっと聞きたかった声が、俺の頭の中で谺響する。


気づいたら俺は駆け寄ってAを抱きしめていた。


「やっと起きやがったか……!!俺がどんだけ心配したと思ってやがる!」

『うん、ごめんね。心配かけて。でも、もう大丈夫だよ。』


その優しい声を聞いた瞬間に、堪えていた涙が零れ落ちた。

ったく、みっともねぇな……好きな奴の前で泣くなんて……。


『へへ、シカマル泣き虫だー。』


そう言って俺の涙を優しく拭う。
その一つ一つが、たまらなく愛おしかった。

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ヒメ(プロフ) - いえいえ。とても面白いですよ! (2019年5月18日 21時) (レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - ヒメさん» コメントありがとうございます!楽しい、大好きと言っていただけるだけで、それが励みになります!本当にありがとうございます!これからも頑張りますね! (2019年5月1日 22時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 雪華さん» メモしたのですが、こちらからではコメントを消せないみたいなので、そちらの方で消してもらってもよろしいですか?お手数お掛けしてしまいすいません。 (2019年5月1日 22時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ - すごく楽しいです!作ってもない私がいうのもなんですが、きっと作るのに苦労をしていると思います。私はこの小説が大好きなのでこれからも頑張ってください!!応援してます! (2019年5月1日 20時) (レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 藍夜さん» 出来ました!タイトルは木の葉隠れの氷華族の少女です。パスワードはkonohaです。メモしたらコメント消して下さいね。 (2019年4月30日 23時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍夜 | 作成日時:2018年12月11日 20時

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