検索窓
今日:41 hit、昨日:7 hit、合計:120,062 hit

飛雷神の術 ページ23

あれからまだ邪鬼眼を習得できず、とりあえず精神統一をしようと、休憩も兼ねて座禅を組む。


すると、後ろからいきなり声が聞こえてきた。


「やあ。こんにちは。」


その声に驚いて後ろを振り向けば、そこには四代目火影様の姿があった。

綺麗な金色の髪に、涼し気な青い瞳。
写真で見るよりも、ずっと美しく優しそうな人だ。


私は座禅を崩し、火影様に跪く。


『お初にお目にかかります、四代目様。私は鬼門一族の鬼門Aです。』

「ん。知ってるよ。普通にして、俺と少し話をしない?」

『火影様と…ですか?』


私が顔を上げれば、にこりと笑って私を立たせた。

そのまま私と向かい合いながら、火影様は話を切り出した。


「君はナルトのお友達?ナルトは元気かな?」

『はい。ナルトは元気ですよ。九尾の力も使えるようになってきてますし、強くなってます。』

「ん。良かった。」


そう言って笑った火影様は、優しい父親の顔をしていた。

そっか、ナルトは四代目様の息子だったんだもんね。確かに、こうして見ると似ているなぁ。


それから少し、里で起こったことやナルトが今までどんな体験、任務をしてきたかを伝える。

それを、火影様は一つ一つ静かに聞いていた。


「あの子に辛い思いをさせてしまっていることは、本当に申し訳ないよ。俺達が近くにいてやれたら良かったんだけど…。


でも、君がナルトを信じてくれて、友達として傍にいてくれるのはとても嬉しいよ。ありがとう。」

『いえ。一人の辛さは私も知ってますし、人から嫌われる辛さも、分かっているつもりですから。

それに、ナルトはとても良い奴で、何よりも真っ直ぐ生きていて、私の大切な友達で仲間です!』


そう言えば、火影様は安心したようにさっきよりも深い笑みを浮かべた。


「家の子と仲良くしてくれてるお礼と言ってはなんだけど、君にとっておきの術を教えてあげるよ。S級忍術だけど、君なら大丈夫だと思うんだ。」

『そんな、お礼だなんて!それに、私のことを買いかぶりすぎでは…?』


そう言って首を傾げれば、可笑しそうにクスリと笑い、首を横に降った。


「君は凄い忍術をいくつも使うと聞いてるからね。大丈夫だよ。

今から教えるのは飛雷神の術。これは俺と二代目様しか使えない術なんだ。

だからこれを、生きている君に託すよ。」


二代目様と四代目様の術……。

果たしてそれを、私がちゃんと会得することが出来るのか…。


でも、強くなるためにやるっきゃない!

忘れ形見→←少しの絶望



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (51 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
166人がお気に入り
設定タグ:NARUTO , 奈良シカマル
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ヒメ(プロフ) - いえいえ。とても面白いですよ! (2019年5月18日 21時) (レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - ヒメさん» コメントありがとうございます!楽しい、大好きと言っていただけるだけで、それが励みになります!本当にありがとうございます!これからも頑張りますね! (2019年5月1日 22時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 雪華さん» メモしたのですが、こちらからではコメントを消せないみたいなので、そちらの方で消してもらってもよろしいですか?お手数お掛けしてしまいすいません。 (2019年5月1日 22時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ - すごく楽しいです!作ってもない私がいうのもなんですが、きっと作るのに苦労をしていると思います。私はこの小説が大好きなのでこれからも頑張ってください!!応援してます! (2019年5月1日 20時) (レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 藍夜さん» 出来ました!タイトルは木の葉隠れの氷華族の少女です。パスワードはkonohaです。メモしたらコメント消して下さいね。 (2019年4月30日 23時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:藍夜 | 作成日時:2018年12月11日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。