守りたい、その笑顔。3【NARUTO】

裏切り ページ3

火影様が危ない。


どうやら砂は木ノ葉を裏切るらしいね。私も親戚だからって黙ってられない。


ここには何人か音忍も紛れてる。
私が今やるべき事は何？

火影様の元に行くこと？

この場で仲間を守ること？


そう考えているのもつかの間、我愛羅達はどこかへ去り、それをサスケが追う。

ちっ……！考えてる時間が無駄だ！！


火影様がいるであろう場所を見たら、物見やぐらの上に結界忍術が施され、大蛇丸と火影様がその中にいた。

それにはカカシ先生も気づいたらしい。


私がそこに向かおうとした瞬間、サクラの元に音忍が近づいた。


守るように前に立ち、カカシ先生と共にそいつらを倒す。


｢サクラ。少しの間そうしてろ…。敵の数を減らすから。Aは、ここでサクラ達を守ってくれ。

火影様は、そうやすやすと殺られる人じゃないよ。あの人は、木ノ葉隠れの里の火影だからな。｣

『…はい！』


私はクナイを握り直すと、サクラ達の近くに来た敵を倒していった。

これが大蛇丸の策略なら、恐らく砂も利用されているだけ。


こんな馬鹿げた争いを、早く終わらせなくちゃ。


｢サクラ！幻術を解いてナルトとシカマルを起こせ！Aも手伝ってくれ！

久々の任務だ…ナルトも喜ぶだろーよ。｣

｢ど…どんな任務…？｣

｢心してかかれよ。波の国以来のAランク任務だ！！｣


……なるほどね。カカシ先生もさっきのチャクラが気になるわけだ。

私もついて行きたいけど、私には一族の使命があるから行けない。


まずは火影様をお守りしないと。


それに、四人以上だと迅速さを失うからね。

私とカカシ先生の代わりに、先生の口寄せで忍犬を口寄せした。


｢よし！サクラ、A。ナルトとシカマルの幻術を解け！｣

『はい！』


その声で私はサクラとパックンを抱き、ナルト達の元へ行った。

ナルトはサクラに任せて、私はシカマルの幻術を解く。


……待て。シカマル幻術返ししてる。


無理に行かせたくはないんだよなぁ…。どうしよう…起こす…？


そうやって迷っていたら、いつの間にかパックンがシカマルの足を噛んでいた。


シカマルとサクラが喧嘩を始めてしまい、どうしたものかと呆れていたら、ナルトの後ろに敵が出てきた。


『ナルト！！』


鬼神眼を開眼し切りつけたと同時に、ガイ先生の拳が入った。


｢速…｣

｢速いだけじゃない…ハッ！！｣


ガイ先生が力をさらに加えれば壁に穴が空き、敵は吹っ飛んでいった。


さすが木ノ葉の碧き猛獣だ。

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