邪鬼眼 ページ16
あれからチャクラコントロールが簡単になり、鬼神眼を使ってもバテないようになった。
そして今は、邪鬼眼の使い方を教えてもらっている。
「Aは、瞬きすると邪鬼眼と幻術が溶けちゃうだろ?実はな、あれは何年かの修行が必要なんだ。
俺の場合は三、四年だったけど、Aなら銀もいるしすぐ終わるかな。
終わらなくとも、ここにいる間にはマスターできるよ!」
さ、三、四年って……兄さんだから出来たようなものでしょ……。
兄さんはカカシ先生並の天才忍者だもの。
「これもチャクラコントロールが必要ね。あとは集中力。なんだかんだ、俺ら一族の瞳術の中で一番難しいんじゃないかな。」
『え?鬼神眼じゃないの?』
「んー、まあ鬼神眼も難しいんだけど、ただチャクラコントロールしっかりすればいいだけだし。
でも、そうはいかないのが邪鬼眼なんだ。チャクラコントロールができても、並々ならぬ集中力がなければ会得はできないからね。
と、いうわけで、邪鬼眼使いながら集中力を切らさず、チャクラコントロールをしっかりするのが課題!」
集中力かぁ……。どう集中するかにもよるよね。ただ一点を見つめて集中するのか、それとも何も考えず無の状態でいるのか。
それか、相手を動かさないということに集中、幻術をかけることに集中するのか。
これもコツさえ掴んじゃえば行ける気がする。
『ねぇ、兄さんは集中する時何を意識してる?』
「ん?俺?……そうだな。これは人にもよるって父さんが言ってたけど、俺は何も考えてない。」
『そっか。私もしらみつぶしにやってみるよ。』
兄さんは何も考えてない。
なら、私に瞳術をかけたあの時も、何も考えてなかったのかな。
考えている暇もなかったのか、私を助けることでいっぱいだったのか。
私はそんなの分からないけど、なんだか聞いちゃいけない気がする。
兄さんが、辛そうな顔してるから。
「俺が実験台になるから、いい時言ってね。」
『うん。じゃあ1回目お願いしてもいい?』
「いいよ。来い!」
そうやって兄さんが手を広げたのを、頭を無にしてから邪鬼眼で動けなくする。
瞬きをして兄さんに問いかけると、簡単に手を下ろしてしまった。
「やっぱり、瞬きすると駄目だな。今のは俺のやり方と同じのにしたの?」
『うん。』
「お前は俺と違って優しい奴だから、それは向いてなかったのかもな。」
そう言って、兄さんは辛く悲しい顔をして笑った。
兄さんも、十分優しいのに。
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ヒメ(プロフ) - いえいえ。とても面白いですよ! (2019年5月18日 21時) (レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - ヒメさん» コメントありがとうございます!楽しい、大好きと言っていただけるだけで、それが励みになります!本当にありがとうございます!これからも頑張りますね! (2019年5月1日 22時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 雪華さん» メモしたのですが、こちらからではコメントを消せないみたいなので、そちらの方で消してもらってもよろしいですか?お手数お掛けしてしまいすいません。 (2019年5月1日 22時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ - すごく楽しいです!作ってもない私がいうのもなんですが、きっと作るのに苦労をしていると思います。私はこの小説が大好きなのでこれからも頑張ってください!!応援してます! (2019年5月1日 20時) (レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 藍夜さん» 出来ました!タイトルは木の葉隠れの氷華族の少女です。パスワードはkonohaです。メモしたらコメント消して下さいね。 (2019年4月30日 23時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍夜 | 作成日時:2018年12月11日 20時