コントロール ページ14
銀は私がある程度分かってきたのを悟ったのか、優しい笑みを浮かべた。
｢大丈夫だ。焦らなくとも、お前は必ずできる。なんせ、あのゲンとヨミの娘でありシュウの妹だからな。
そしてもう一つ。誰かを助けたい、誰かの力になりたい。そんな思いがあるお前なら、俺の力は簡単に使えよう。
俺の力を使うには、愛が必要なんだよ。A。｣
クサい話だろ？
そうやって笑う銀は、いつにも増して綺麗だった。
人間の姿だから、表情が目に見えてわかる。
愛が必要……か。なんだろうな。なんか、銀にぴったりな気がする。
母さん達が死んでから、銀はずっと私の中で声をかけてくれていた。
シカマルが来ている時は何も言わず、帰ったらすぐに私に話しかける。
それがどれだけ心の支えになったことか。
私は立ち上がると、銀に近づき抱きしめた。
『ありがとう、銀。銀には愛って言葉が似合うね。私、これからももっと頑張るから。最後まで一緒にいてね。』
｢ふん。無理はするなよ。それと、もうお前から離れられるわけないだろう。
大切な家族なんだからな。｣
まさか銀の口からそんな言葉が聞けるとは思ってもいなかったけど、口に出さなかっただけでずっと思っていてくれたのかもしれない。
もう一度礼を言ってから、私は意識を戻して兄さんに笑顔を向けた。
『兄さん。コツ、分かったよ。それとね、私もっと銀が好きになった。』
｢そっかそっか！それなら良かったよ！それじゃあ、やって見せてくれる？あ、あと、俺の事も好き？｣
恥ずかしそうに言う兄さんを見て、なぜだか笑いが込み上げてきた。
そんなの、当たり前じゃん。
『兄さんのことも、大好きだよ！！』
そう言うと私が笑いながら言ったことに不満を持ちつつも、嬉しそうにして笑った。
そんな風にイチャイチャしてる時間もおそらくあまりないわけで、私は真剣な顔で印を結んだ。
銀に言われた通り、自分の意識を深いところまで持っていき、いつも使ってるようにして銀のチャクラを練り上げる。
そして、想像するのは里のみんなの笑顔。
シカマルの笑顔。
そうすると、体の中に紫色のチャクラが巡るのを感じて目を開ける。
兄さんの方を向けば、兄さんは嬉しそうな顔になると、私に抱きついてきた。
｢おめでとうA！ちゃんと使えてるよ！両方とも目が紫！今の感想は？｣
『体が軽くて、まるで鬼神眼使ってる時みたい。』
それが銀の力だよと言い兄さんは笑う。
私、出来ちゃった。
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ヒメ(プロフ) - いえいえ。とても面白いですよ！ (2019年5月18日 21時) (
レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - ヒメさん» コメントありがとうございます！楽しい、大好きと言っていただけるだけで、それが励みになります！本当にありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2019年5月1日 22時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)
藍夜(プロフ) - 雪華さん» メモしたのですが、こちらからではコメントを消せないみたいなので、そちらの方で消してもらってもよろしいですか？お手数お掛けしてしまいすいません。 (2019年5月1日 22時) (レス) id: 4ffe17b14f (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ - すごく楽しいです！作ってもない私がいうのもなんですが、きっと作るのに苦労をしていると思います。私はこの小説が大好きなのでこれからも頑張ってください！！応援してます！ (2019年5月1日 20時) (レス) id: 78831db6d6 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 藍夜さん» 出来ました!タイトルは木の葉隠れの氷華族の少女です。パスワードはkonohaです。メモしたらコメント消して下さいね。 (2019年4月30日 23時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍夜 | 作成日時：2018年12月11日 20時
