え、これってまさか。 04 ページ4
「Aー、ごめん!日本史のプリントって、予備ある?」
いつものように完璧な状態で登校し、やっと座れると席に着いた時だった。
は?予備?あるわけないだろ、てかなんで私に聞くんだよ。そういうことは学級委員に聞いてください。
なんて思いつつ、笑顔で
「あーごめん、無いから刷ってくるね」
「うわー、ほんとごめん、ありがと!」
なんて言うのは、一種の優越感。
学級委員は頼れないから私に頼むんだよね、ならよろしい。
ははは、じゃあ私が学級委員になればよかった?いいえ、そんなことしたら。
あいつ目立ちたがりやだよなー、なんて嫉妬する輩が出るので。
ま、言っちゃえば。
そんなやつらがいたって、味方に出来るぐらいの方法は身に付けているし、別にそんなくだらない嫉妬、傷付く材料にもなりません。
あ、でも。私のモットーは、皆に好かれる素敵女子。
先生に断りを入れて、失礼しまーす、なんて呟きながら印刷室に入った。
はぁ、なんで私がこんなことしてんだろ。
無いんだったら、自分で先生に言えよっていうね。
面倒過ぎてなんか笑えてくるははは。
聞くところによれば、桃井さんはあまり女子ウケが良くないらしい。
いや、多分嫌われてるとかじゃなくて。
カラフルズ達と一緒にいることが多いから、だと思う。
無駄にイケメン揃いだからね、バスケ部。
話したことはないけど、良い人だとは思うんだよね。
でもさ、気にくわないのよ。
たとえ可愛くて良い子だとしても。友達だとしても。
頑張ってる人が報われるのって当たり前でしょ。
だから、素がものすっごい可愛くて何でも出来ちゃうような、そんなに努力もしないでチヤホヤされるような、そんな人には、負けない。
そう、つまりようするに。
私は、バスケ部が嫌いなんですよ。
「ちょっと、青峰君!走って!HR遅れる!」
「ったくうっせーなぁ…サボってよくね?」
「良くない!」
「えー、青峰っちがサボるんならオレもサボるっス」
「黄瀬ちん、あうとー」
「赤司に報告だな」
「酷い!」
そうそう、こいつらです。
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Yui(プロフ) - とても面白いです!どうか続きを恵んでください (2016年9月4日 11時) (レス) id: e916abd93d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - いやー! とっても面白いですね!こういうの大好きなので、本当に楽しく読ませていただいておりますっ! これからも更新頑張ってください! (2015年10月14日 22時) (レス) id: 6eac240384 (このIDを非表示/違反報告)
綵架(プロフ) - *柚木*さん» ありがとうございます!! あ、同士様がいた(゚д゚)(。_。) 更新急ぎます((( (2015年9月21日 0時) (レス) id: a294735b06 (このIDを非表示/違反報告)
*柚木*(プロフ) - わたしも勘違い愛されのような捻った感じのジャンルが好きなのでこの小説は本当に好きです。更新頑張ってください! (2015年9月20日 20時) (レス) id: f7d2cc782c (このIDを非表示/違反報告)
綵架(プロフ) - ふぁるさん» 返信遅くなってしまってすみません。゚(つД`)゚。 ありがとうございます!! 私もこういう子が好きです((( (2015年8月15日 15時) (レス) id: a294735b06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綵架 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayakamakar1/
作成日時:2015年6月21日 18時