検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:45,227 hit

-Chocolate 04- ページ5

「Aってさ」






昼休み。









唯一、仲の良い友達と、二人でご飯を食べる。







小学校とか中学校とかって、大体大人数のグループで。






悪口だとか、仲間外れだとか。








いつもどこかしらで揉めていた気がするけど。







高校になると、気の合う友達と一緒にいることが多いから。









「何?」



「あんまりさ、本当のこと言わないでしょ」



「…まぁね、」








本当のことを言ったって、何もならない。





欲しいものだって、手に入らない。








「そーゆーとこ、サッパリしてるよね。」



「そう?…普通だよ」



「ふーん」







甘いメロンパンが、喉に詰まりそうになる。








「私達が恋バナしてもあんま盛り上がらないよね」



「それな」





和成と緑間君は、いないから。






どこかで食べてるのかな?









「だから敢えて聞くけども。Aの好きなタイプは?」



「は?…なんで好きなタイプ。」



「えー、今度の合コンの時役立つし?」



「合コンなんて、行かないから」



「はいはい…で?」







言わなきゃいけないかな。






真っ直ぐに見つめる瞳に、逸らしたくなる。






恋愛経験なんてないから。





好きなタイプとか、そんなのわからないけど。








「…幼馴染み」



「…は?」









幼馴染み、としか言いようがないじゃん。









「…Aって、少女マンガに憧れてんの?」



「違うけど」



「幼馴染みなんて、いるの?」



「まぁね」









これ以上話せないな、って目を逸らすと、「あ、次の授業なんだっけ」って話を変えてくれた。

-Chocolate 05-→←-Chocolate 03-



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (231 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
212人がお気に入り
設定タグ:黒子のバスケ , 高尾和成   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ANGEL - なんか、すごい共感しました…前までは話せてたのに。あの笑顔は私だけのものだったのに。話したいのに、自分からは勇気が出なくて。もう届かないくらいに遠くへ行ってしまってて。でもこの想いは無駄にしたくない。伝えるよ、今。あなたに好きって。って感じで。私。 (2017年9月11日 21時) (レス) id: 35a6a0831a (このIDを非表示/違反報告)
せのか(プロフ) - 作品が消えちゃうのはチャットのせいでサーバが重くなってるからだと思います…もしやってたら気を付けて下さいね。 (2014年12月8日 19時) (レス) id: 55d463fa7e (このIDを非表示/違反報告)
綵架(プロフ) - 美?煌?さん» ありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o))) 嬉しいです(( (2014年12月3日 18時) (レス) id: 40e6eeaa26 (このIDを非表示/違反報告)
美?煌?(プロフ) - 完結おめでとうございます!面白かったです!新作も楽しみにしています(ノ)'ω`(ヾ) (2014年12月3日 18時) (レス) id: f24ec18a8e (このIDを非表示/違反報告)
リコ(プロフ) - 1か2が良いです~(´∇`) (2014年12月3日 11時) (レス) id: 91ffdf6259 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:綵架 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayakamakar1/  
作成日時:2014年11月17日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。