【Ｕ−１７日本代表】 白キ帝王と白ノ女帝。【新テニプリ】

二話 ページ4

貴女side





今日は女子テニスの親善試合なるものがあった。

部活動の大会だとか、そういうものではなくて。



私はクラブにも入っていたから、そっちの試合。




・・・団体戦だった。



皆と協力して、試合を進める。

私はダブルスも出るから尚更協力しないと行けない。




ですがどうやら、私はあまり良く思われていないみたいです。




・・・立海に入ってから、シューズに悪戯。

氷帝に入ってから、はさみで髪を切り取られそうになった。



・・・一体全体、私が貴方達に何をしたって言うんですか。



喋ったことの無い人だって、私に向かって言うのです。





兄さんが生きていれば良かった。

どうして女のあんたが生き残った。と。






失礼ですけど、兄さんはまだ死んでませんから。

意識が戻ってないだけで、躰の傷はほぼ完治してるんです。



それに、私だって願うのならば、兄さんに今を過ごして欲しかったですよ。








・・・・そんな事、今更言っても誰にも届かないので、口には出して言いませんが。









・・・さて、と。アナウンスが入りました。




そろそろ出番の様ですね。

次は・・・ダブルス。



隣に居たのは、何時も兄さん。



公式試合も、私が男装して試合に出たんです。





今の隣は、赤の他人。



確か佐野さん。氷帝で、仲の良いと思える人・・・。



ですがテニスに賭ける熱量は全く感じられない・・・。







それでも。

私は自分のプレイを貫きたいと思います。

三話→←一話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す