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二十二話 ページ27

貴女side




手塚さんがフォローに入ってくれたお蔭でなんとか不二さんが頭を撫でるのを辞めてくれた。

・・・別に嫌な訳では無いんですよ。



ただ、なんというか・・・むず痒くなるというのでしょうか。


気恥ずかしい?


そんな感じです。



まぁただ単に慣れていないだけです。



こんな事してくれるのは兄さんだけでしたから。

懐かしくって。




そんな気持ちを隠したくて、手塚さんの後ろで騒いでいる青学の皆さんを眺める。





・・・するとどうでしょう。



茂みから此処の高校生でしょうね。白ジャージを着ていますから。

が、出て来て何やら言って居ます。





?「此処を通りたきゃ缶倒し、やってきな」



言いながらすぐ脇にあったテニスコートへと入ってゆく。

手には缶。




名前は知りませんが如何にも馬鹿にして居る様な表情で挑発している。




・・・うざくて仕方が無いですね。


テニスをする事に、ああいう人達は何を思ってしているのでしょう。





・・・青学の皆さんは、私にとても良くしてくれました。

只でさえ、青学に居る時にも恩は返せなかった。



此処で返さず、何時返せると?








するっ、と不二さん、菊丸さん、手塚さんの脇を通り抜ける。



名も知らない高校生御二方の前に出る。



他の青学の皆さんも、高校生御二方も驚く中、何処から出したと言いたげにラケットを取り出す。

いえ、何処から出したなんて聞かないで下さいね。野暮ですよ。




貴女「缶、倒せば良いのですか」



ラケットを御二方の眼前に突き付けて見上げた。


御二方は、誰とも聞かずに、驚いた顔から嘲笑する様な顔になった。

そして嘲笑った。



?「はぁ?おいおいお嬢ちゃん、場違いだぜ〜?」

?「そうそう、私が守る!ってか〜?お兄さん方もこ〜んなか弱い女の子に守られちゃって〜」






貴女「とっとと黙ってボール寄越せよ」


皆「「「?!」」」




ワザと睨みつけて、ドスの効いた声で言い放った。





・・・だって本当に煩かったじゃ無いですか。




10球で缶3つ?


・・・ハッ、1つで十分ですよ?

それとも、3つ同時に打ちますか?


その程度、此処に居た時に鬼さんに嫌という程やらされましたが?




貴女「1球でも、何球でも良いですよ。一回で全て倒しますから」






そこまで言うと、流石に御二方もたじろぎ始める。

・・・こんな事で怯んでしまうなんて。





・・・そんなに倒せない自信が?

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紅蘭(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください! (2019年7月26日 21時) (レス) id: c067e04ee5 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 続きみたいです!!楽しみにしてますね! (2018年6月19日 1時) (レス) id: bbdaff8623 (このIDを非表示/違反報告)
愛美(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2018年4月21日 20時) (レス) id: dde960ea55 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - めっちゃ面白いです! 更新楽しみにしてます! 頑張ってください! (2018年2月6日 20時) (レス) id: 1c3be86581 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 原哲也(ハラテツ)の小説も書いて欲しいです原哲也(ハラテツ)の小説も書いて欲しいです (2017年12月10日 16時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:塩かまぼこ x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/naki06281/  
作成日時:2016年8月7日 18時

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