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二十話 ページ25

手塚side


はぁ、また桃城と海道が喧騒を始めたか・・・。




目の前では桃城と海道がどちらが先に合宿場に着いたかで争っている。


そんな争いをする前に、お前達は遅刻をしたのだが・・・。



それを不二や大石が止めに入る。


・・・俺達が卒業してもやっていけるのだろうか。




俺達が卒業した後の事を考えていると、後ろで誰かが俺を呼ぶ声が聞こえた。



?「手塚さん!」




振り返ってみると、其処には息を整えている白鳥の姿。

・・・・ああ、氷帝に行ったのだったな。

走って・・・此処まで戻って来たのか。



手塚「白鳥・・・。久しいな。お前も来ていたのか」



声を掛けると、息を整え終えたのか、白鳥がぱっと顔を上げた。



貴女「・・・手塚さん」



・・・無表情だからか、そんなに息が上がっていない様に思える。





手塚「・・・? どうした、白鳥」


白鳥が一瞬途惑った顔になった。が、律儀に深々と頭を下げて来た。




・・・ん? 俺が何かしただろうか。



貴女「あ、いえ・・・。その、この間はどうも有難う御座いました」




・・・この間?


ああ、テニスの練習に付き合った時か。





手塚「いや、礼を言われるような事は何もしていない。

・・・寧ろ礼を言いたいのは俺の方だ。白鳥、お前のお蔭で、テニスについてまた何か
掴めそうな気がした。 ・・・・・また相手になってくれるか?」






俺がそう言うと白鳥は驚いた風に顔を上げた。

何をそんなに驚いているのか・・・。





貴女「私で・・・良いんですか?他にも人は、居るのでは・・・」



挙句の果てには・・・なんだ。

お前はまだ自分をそんな風に扱っているのか。



そんな事は無い、そう言おうと口を開きかけた瞬間、



?「あれ?Aじゃないか。久しぶりだね」

?「あーっ!ホントだーっ!しーちゃん!ひっさしぶりだにゃ〜!!」





・・・・またか。不二、菊丸。







白鳥は少し、驚いた顔をしている。




おまけに白鳥に菊丸が飛びつき、それを不二が剥がす。

・・・青学に白鳥が居た時と何も変わっていないな。




そんなやり取りを目にした白鳥の顔には影が差し始めた。




貴女「・・・どうして皆さんは私に普通に話し掛けてくれるのですか。
・・・私は青学に居た時に、不本意ながらも事件を起こしてしまったんですよ?

他の人は・・・皆、私から離れて行ってしまったのに。・・・どうして――――」

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紅蘭(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください! (2019年7月26日 21時) (レス) id: c067e04ee5 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 続きみたいです!!楽しみにしてますね! (2018年6月19日 1時) (レス) id: bbdaff8623 (このIDを非表示/違反報告)
愛美(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2018年4月21日 20時) (レス) id: dde960ea55 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - めっちゃ面白いです! 更新楽しみにしてます! 頑張ってください! (2018年2月6日 20時) (レス) id: 1c3be86581 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 原哲也(ハラテツ)の小説も書いて欲しいです原哲也(ハラテツ)の小説も書いて欲しいです (2017年12月10日 16時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:塩かまぼこ x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/naki06281/  
作成日時:2016年8月7日 18時

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