【Ｕ−１７日本代表】 白キ帝王と白ノ女帝。【新テニプリ】

PROLOGUE ページ1

私は女帝。


テニスの女帝。







そう、呼ばれるだけの普通のテニスプレイヤーなのに、皆私とは試合をしたがらない。








「君に勝てる気がしないもん」

「女帝様に勝負を挑むとか、何処の馬鹿だよって感じしちゃうから・・・」









どうしてですか？





私は只、単純にみなさんとテニスがしたいだけなんです。









お願いですから私から目を逸らさないで下さいよ。

私の事、ちゃんと見ていて下さいよ。





物語に出て来る様な化け物じゃ無いんですから。


目を合わせたって石に変える様な力なんて持ってる訳無いじゃないですか。







・・・みなさんどうして、私の事後ろ指さして噂するんですか？

私はそんなにもこの場に居てはいけない人間ですか？



・・・私が兄さんの代わりに事故に逢えば良かった、とでも？





私だって好きで今を生きている訳ではありません。

私だってあの時自分が事故に遭っていれば良かったと、思っているんです。




《そんな事言わないで？君が傍にいてくれるだけで、俺は笑顔になれるんだ》

《お前がそんな事を言ったら一番悲しむのは彼奴だ。お前は只、前だけ見ていろ》









嗚呼優しい言葉なんてかけないで。

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