【東京喰種】宇井郡との日常。[２]

53話 ページ13

次の日。

昨日の夜な、
改めて寝る前に昨日の郡との間に起こった出来事を思い出してみたんだよ。



見事に寝れなかったさ


いや、なんか…

緊張して…というか、心臓が煩かったっていうか…

その…ドキドキしてっていうか…




それで…寝れなかった。





なんか最近寝れない日が多いな


前も郡の事を考えていたら寝れなかったし





…郡は私を寝かせたくないのか？





寝不足の頭のまま、家を出て、アカデミーへと向かう。







と、丁度門というか、入り口の近くで、
郡…とその周りに女の子達がいた。




「……逆ナン…ってやつか？」





郡は女の子達から黄色い声を浴びており、
正直顔が困っていた。




誰に助けを求めるような目であたりを見回していると、





「あ」







……ちょうど目が合ってしまった。







「…A！」



「……うわぁ…今呼ぶかよ…」






郡は私に助けを求めるようにして、名前を大きな声で呼ぶ、



と、同時に女の子達の視線もこちらに向けられる



その隙に女の子達からの輪から抜け出し、
こちらへと向かってくる郡。




凄い嫌な予感がする。




「A、待ってたんだよ、遅いね」

「………」



これは演技に付き合えと言う事かな郡さん





「あ、えへへ…ごめんね郡待たせて」

「いや、良いんだよ。
さぁ、早く行こうか」

「う、うん！」





郡は輪から抜けられて良かったかもしれないけれど、



また誤解が1つ女の子達に生まれた気がする…。






「……あの2人って付き合ってるんだね〜」

「知らなかったなぁ…」




誤解だぞ、誤解。

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