【デュラララ！！×黒バス】破壊少女と天才ボーイ

8 その頃 ページ10

その頃…



？「ふぅん…………」


一人の情報屋は、静かに呟いた。



？「…俺から逃げる気なのか…」


その一言一言は、助手である波江までを怖がらせる。


波江は作業を一旦止めると、


波「…何怖いこと言ってるのよ。」

ゆっくりと聞き返した。

？「いや、許せないんだよ。」


波「…はぁ？」

情報屋は、恍惚とした表情をしつつ答える。

？「どうしてか、とてもとても謎なんだ。」


意味がわからないわー…

波「……こっちが謎よ…

…と言うか…貴方にも、謎に思うことがあるのね…」


様々な物事をたんたんとやりとげる情報屋に、謎があるとはー…


？「そりゃあ、同じ人間だしね、あるよ。謎くらい、」


波江は、困惑そうに眉を潜めた。

波「…………何かあったの？」

珍しく声を震わせる情報屋に、

何故か胸騒ぎがする波江。


？「あぁ。とてもとても………ね。」


波「………そう。」


深く探らない方がいい。


本能的にそう感じた波江は、口をつむぐ。


ただ、怖かった。


いつもはバカらしいあの情報屋が。

そして理解した。

理解せざる終えなかった。


この情報屋は、やはりもう、壊れているのだと。


それ以上何も聞き返せず、

波江は作業を進める事にした。

9 その頃-2→←7 おいおい

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