ひよこ #152 ページ9
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「 あっ、零、渉、夏目くん!! 」
ガーデンテラスに、見慣れた人影が3つ見えた。その3人の名前を呼ぶと、くるりと3人は振り向いた。
「 よう、どうしたんだよ。んな慌てて 」
「 ハンカチを貸しましょうっ、ワン、ツー、スリー!!ほーら不思議、ハンカチが夏目くんのポケットから出てきました！ 」
「 師匠、これ普通に僕のなんだけド 」
そう言いながらも走って汗をかく私に夏目くんはハンカチを差し出してくれた。優しいなぁ...じゃなくて！
「 宗が、【Valkyrie】が【fine】に勝負申し込まれた、って...ホントなの!? 」
「 ...あぁ、あれか。そーだよ 」
零が思い出したようにそう言う。そんな...と私は言葉を失う。
零たちは何も知らないからそんなに重く考えてないかもしれない。だけれど、私は違う。
知ってるから。【fine】の、英智の目的を。
宗は今、最低最悪の五奇人の1人として扱われてる。英智は何か仕掛けるつもりなんだ、革命のために。
どうする？私は、革命を応援したいって思ってた。でも、純粋に努力してる人たちが傷つくような革命がしたいわけじゃないって【knights】の時にすごく感じた。
それは、宗も同じだ。私の大事な、友達だ。親友だ。
私は必死に頭を回転させて、思いついた。__そのライブを私がプロデューサーとして運営すればいいんじゃないかって。
それだったら、二つのユニットを取り持てるかもしれないし、宗のことを守れる。
...よし、椚先生のところへ行って運営させてもらえるよう交渉しよう。
「 ありがと。じゃあね 」
そう言って足早に去っていこうとする私の腕を掴んで零は引き止めた。なんだろう。
「 どうした？お前、なんか知ってんのか 」
あ......。
そうか、零たちは何が起こってるか知らないんだ。
でも、私の判断だけでこれを言っていいのかな。変に不安にさせちゃ、だめだよね。
「 ...うん。でも、言えない。私の判断だけで言えるようなことじゃないから 」
私がそう言えば、零は視線を少し落としてそうか、とだけ言った。
「 ...ふふ、Aさんらしいネ 」
沈黙に包まれたその場で、それを破ったのは夏目くんだった。
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ワルツ - 素晴らしい (2020年6月21日 19時) (
レス) id: cb21dd1047 (このIDを非表示/違反報告)
あるみかん(プロフ) - 透さん» ありがとうございます！更新速度ころころ変わりますが、どうぞよろしくお願いします。 (2020年4月14日 18時) (レス) id: 4fe8f05fec (このIDを非表示/違反報告)
透(プロフ) - とっても素晴らしい作品でした！！更新頑張ってください…！待っています(*^^*) (2020年4月3日 2時) (レス) id: a39e9ef544 (このIDを非表示/違反報告)
あるみかん(プロフ) - あんころ餅さん» ありがとうございます！一気読み大変だったと思います、お疲れ様です笑 ご期待に添えるよう頑張ります。 (2020年3月23日 22時) (レス) id: 4fe8f05fec (このIDを非表示/違反報告)
あんころ餅 - こんちには！！ひよこのワルツ最初っからイッキ見してしまいました！！とても面白いでス！！これからの展開にワクワクしてます！！更新大変かもしれないけど頑張って下さい！！他の作品もとても面白いでス！！ (2020年3月23日 15時) (レス) id: cda0ebd32a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるみかん x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=48be83eaada675e79ed496ea5cdf8f4f...
作成日時：2019年8月2日 23時
