速報！プロデュース科の問題児が全力疾走中！７

問題児のラストライブ ページ13

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輝きたかったんだ。あの空で光る星のように。

ずっと叶えたかった夢に手が届くSTAGE




『ONLY YOUR STARS』の始めの歌詞。

初めて聴いた時は、【Trickstar】のために作られたみたいな曲だなって思ってた。



でも、今歌っている『ONLY YOUR STARS』は私だけの曲だって、思ってもいいよね。

だって、このステージが、私の夢が届く最初で最後だ。





何回も、何百回も歌ったこの歌は、ファンのみんなも覚えていて。

音楽はないけど、みんなで一緒に歌った。みんなの歌声が、音楽になった。




名前も、顔も、どんな人かさえもわからない人ばかりなのに、みんなが一つになっている気がして。

こんなに幸せなライブは、初めてだった。





でも、曲も終盤に差し掛かって終わりが近づいてくる。

夢みたいな時間が、終わろうとしてる。





そうは思っても、そのときは来た。

私は、ラストの歌詞をゆっくりと紡ぐ。



ファンのみんな、私にキラキラの青春をくれた夢ノ咲学院のみんなに、ありがとうを込めて。





「輝き出したんだ、零れるメロディ刻む鼓動

高鳴った感情のままに歌おう。ここへ来て

もっと求めていいよ、そう想いは重なっていくんだ。

星座を描き出すようなこのステージで！




叶えたいんだ、夢を咲かそう。

君と一緒に」








最後の歌詞を歌い上げると、その場は静寂に包まれる。

それから、会場を揺るがす大歓声が響き渡った。



どうしよう、すごく楽しい！





「っみんなー!!ありがとうっ！！」




とびっきりの笑顔で、私はそう叫んだ。






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