速報！プロデュース科の問題児が全力疾走中！５

問題児はエンターテイナー ページ38

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みんな一回はステージに上がってるから、
その衣装を着る。

私は仮装でヴァンパイアだったから、
衣装にもその設定が入ってる。



春は肩ぐらいまでの長さだった黒髪も、
胸ぐらいまで伸びたんで、ポニーテールに。




「3人とも、もういい？
私が遅れたから準備時間短めなんだよね！」


「自信満々に言うことじゃないでショ」

「元気で俺は良いと思うぞ！」

「お前ら着替えんの早くないか!?」




それぞれ口にしながら暗くなったステージに
立つ。



暗く、静かなステージに私の声を。




『みんなー！！
学院で会うのは七夕祭ぶりだね！元気してた!?
私は元気すぎて椚ちゃんに追われる毎日！』




アッ、ステージ関係者の方々や生徒会、
夏目んとかから早くしろみたいな目で見られた。

夏目んは意外と常識あるよね！





『ほら、準備はいい？
羽宮Aのエンターテイメントが始まるよ！』



私がそう叫んだ瞬間、ステージが光で溢れる。

あんなに静かだった観客席も、歓声で
溢れた。



私の、好きな景色。





『いっつもソロの羽宮さんだけど！
今日は一緒にステージに立ってくれる仲間が
いるよ！』


私が出てくるよう、目で促すと真っ先にアッキー先輩が出てきた。



『【流星隊】の燃えるハートの守沢千秋だ！
今夜だけは“流星レッド”としてではなく、
“正義のキョンシー”として歌うぞ…！』

『アッキー先輩のネーミングセンスね！』




あはは、とアッキー先輩のファンらしき人たちが笑う。

つかみは上々、ってとこだよね！



お次はレオが出てきた。

ん？なんか様子が違うような…。



それと、なんか舞台袖の真緒がぽかんと
してるんだけど。


なにごと？








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