速報！プロデュース科の問題児が全力疾走中！５

問題児に合図はなし ページ35

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「ね、どこいく？」

真緒「うーん、大して行きたいとこもないしな…流石に校内走り回るのは疲れただろ、ベンチに座ろう」

「え、疲れてないけど！」

真緒「いいから行くぞ体力バカ」

「バカ！？」




バカ扱いされたのに傷つきながらも、ベンチに
腰掛けると真緒が自動販売機で買ってきてくれた。

アイスココアだ。





「あま〜！うま〜！
私の好みわかってるね！！」

真緒「A、がちの甘党だからな」




そう言う真緒は苦めのコーヒー。

うん、むり！





「そういえば真緒、なんで制服なの？」




いたずらのときも思ったことを聞いてみると
「ああ、」と苦笑いして教えてくれた。




真緒「凛月とまわってたんだけど【Knights】の仕事あんの、忘れてたらしくてさ。
今すぐ仮装していかなきゃなんないのにあいつ制服だったから俺のやつ貸したわけ。

だからこれ、凛月の制服なんだ」





うわ、災難。

凛月ってほんとマイペースだよね！


この前なんか、私が1人で「君が代」熱唱してたのに寝てるんだよ？

はすみん先輩が100メートルくらい先からうるさいって怒鳴ってたのにだよ？





すごいよね！(ちょっと違う)





「だからネクタイもしてないんだ！
真緒、そろそろ不良デビューかと思った！」

真緒「誰がデビューするか」






雑談していると、あのさ、と割と真面目なトーンで話しかけられな。




真緒「そんで、その猫耳とか…どうすんの？」

「このままにしよっかなって！」

真緒「このままかよ」


真緒にそう突っ込まれたあと、なんとなく
静かになる。

ぱち、と何気無く見つめた瞳と目があう。









そして私たちは合図もなしに____

唇を、重ねた。

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