A組のプリンセス【1st day】 (ページ15)

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" ドーピングページ15

甲斐「大体何であいつが
景山のことなんて気にすんだよ」

宇佐美「そもそもぶっきーって
澪奈が〇んでから
担任になったよね？
だったら関係ないじゃん」

逢沢「多分、立候補したんだよ。
皆、僕が早乙女と景山の
ドキュメンタリー映画を
取ってたのは知ってると思うけど、
先生、前にそれ全部ダビングして
欲しいって頼んできて」

諏訪「つまり、姫花と影山は
ぶっきーのお気に入りってこと？」

水越「つまりはぶっきー、
姫花のこと好きなの？」

茅野「そ、それはないと思うよ！
姫には彼氏、先生には彼女いるって
前聞いたし」

石倉「なるほど！
お互い想い人がいたら違うって訳か」

女子「そんな事より景山さんの自〇の
原因考えた方が良くない？」

諏訪「でも澪奈の自〇した
原因って言われてもね。
もともと心開くキャラじゃなかったし」

水越「あ、ねぇ香帆、
よく一緒に帰ってたじゃん」

宇佐美「え？まぁ、
この中じゃ姫花の次に仲良かったかな」

水越「何か知らないの？」

魚住「いや、景山さんと友達だったのは
茅野ちゃんでしょ？」

宇佐美「別にさくらだって
そこまで仲良かった
わけじゃないよ……ねぇ？」

さくらは、その圧に負け、
頷いてしまった。

甲斐「でもあいつ
ドーピングしてたんだろ？」

シーンと静まりかえる。

マイボイというアプリで、
“景山澪奈はドーピングをした”と、
だいぶ酷く言われていた。

甲斐「とにかく、
水泳絡みが自〇の原因ってことで
間違いなさそうだな。
水泳部の責任ってわけだ」

熊沢「ちょっと待ってよ、
私達別に何もやってないし。
茅野さん余計なこと言わないでよ」

いや、さくらは悪くない。
隼人でしょ？

しばらくして、さくらはトイレに行き、
教室は少し静かになった。

時間はどんどん過ぎ、
外も暗くなっていた。

須永「武智のやつなんか楽しそうじゃね？」

中尾「あいつのことだから
100%話盛ってるよ」

グラウンドにはテレビ局も来ていて、
武智先生は興奮しながら話しているようだ。

兵頭「警察も多いしなんか
注目されてんなぁ、俺」

真壁｢お前じゃなくてこの状況が、だろ」

兵頭「俺じゃないかぁ」