" さくらの答え ページ16
そんな話を聞いてから、
私と一颯が教室に入った。
『さくら!どう?考えはまとまった?』
私はさくらの机に
手をついて言った。
茅野「もうちょっと…」
柊「間違えたら誰かが死ぬんだ。
答えたくない気持ちはわかる、
でも、もう20時まで時間がない。
答えられなきゃ、
この教室ごと木っ端微塵だぞ」
一颯、さっきからめちゃくちゃ
脅してるけど、
爆破スイッチ持ってるの私だし。
さくらは
先生の言葉に顔をしかめる。
一颯は教卓へ行き、
パソコンの画面を見つめた。
宇佐美「さっきの言えばいいんじゃない?」
諏訪「あれでいいと思うけど」
水越「私も」
さっきの、と言うのは、
“澪奈はドーピングがバレて自/ 殺 した”
という事だと思う。
休むことなく、教室のカメラ見てたから
話はなんとなく通じる。
甲斐「さっさと言えよ!」
痺れを切らした隼人
机を蹴り飛ばした。
『隼人!さくらを責めるのは
止めて!さくらなりに、
考えてるんだよ!』
私がそう言うと、
不満そうな顔で前を向いた。
茅野「…景山澪奈は、
今年の全国大会で
ドーピングがバレて自/ 殺 した」
柊「それがお前の答えか?
それでいいんだな?」
一颯はさくらへ優しくそう問いかける。
甲斐「しつけぇな、良いに決まって… 」
『さくらに聞いてるの!
部外者は黙っていなさい!」
やばいやばい、
頭に血が昇って
隼人を怒鳴ってしまった。
柊「お前が、景山の何を見てきて、
何を見てなかったのか…よく考えるんだ」
茅野「今更何を言ったところで
澪奈は帰ってきません」
柊「確かに。
景山を失った過去は変わらない。
でもこれからのお前を変えることは出来る。
自分自身で考えて、答えを出すんだ」
さくらは、強くスカートを握った。
私はさくらの手をそっと握った。
さくら「姫!」
『さくらは本当にそう思うの?
澪奈がドーピングしたと思うの?
これが正解だと思うの?』
宇佐美「あのさ、
なんか3人の世界に入ってるけど
もう答えは出てるから。
澪奈は水泳界のプレッシャーに
押されてドーピングに…」
茅野「違う!!
澪奈が自/ 殺 したのはそんな理由じゃない」
さくらが、自分の意見をきちんと言った。
一皮むけたって感じ。
私は、急に
あの日のことを思い出した。
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あ - ゴミ (2023年1月6日 11時) (レス) @page1 id: 69e45038e5 (このIDを非表示/違反報告)
姫さま(プロフ) - 桃チョコさん» すみませんが、出来ません。お返事遅くなってごめんなさい。 (2021年6月15日 21時) (レス) id: 3ebcc959fb (このIDを非表示/違反報告)
桃チョコ(プロフ) - 名前を変えることはできませんか? (2021年4月24日 14時) (レス) id: f23313bd4e (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 名前変えられないですね (2021年1月28日 0時) (レス) id: 9bae7bfea3 (このIDを非表示/違反報告)
姫さま2代目(プロフ) - 気軽にコメントお願いします!アンチコメはお断りです。 (2020年8月28日 19時) (レス) id: b829960b29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:姫さま2代目 | 作成日時:2020年8月28日 19時