脱出 2 ページ5
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貴『私は氷雨 Aです』
?「俺は宮地だ。お前、なんでこんなとこに入ってたんだ?」
ハチミツみたいな髪色の男子が名乗ってから質問を投げかける。
貴『それが私にもよくわからなくて…。不審者に追いかけられてたところまでなら覚えてます』
?「氷雨サンとんだ災難ですねwww」
?「それは俺らもだろ」
状況がイマイチ理解出来ない。
とりあえず、この人達のことも聞いてみることにした。
貴『あの…みなさんはどうしてここに?』
?「それが俺らもわかんないんだよね〜。部活中いきなり気ぃ失って気づいたらここにいたって感じだな」
と、さっきから笑ってばかりの男子が教えてくれる。
伊「最初は別の部屋にいたんだけど、散策しててこの部屋に来たら氷雨さんを見つけたんだ」
どうやら伊月さん達は私と違う形でここに来たようだ。
?「とりあえず戻ろう」
?「そうっすね」
そういえばこの二人は誰なんだろう?
そう思ってジッと二人を見ていたらこっちを見た。
?「あっ、俺は高尾和成!」
?「諏佐です」
高尾さんに諏佐さんか…。
名前がわからないと呼び止めたりする時大変だから名乗ってもらえてよかった。
*********************
部屋を出て私は伊月さん達に着いて進む。
どうやら目的地があるらしい。
どこなのかは聞くつもりはなかった。
別にどこだって大丈夫だろうし。
それにしても周りは随分暗い。
唯一の灯りは高尾さんが持っている懐中電灯だけだった。
箱から出た時の眩しい光は懐中電灯の明かりだった。
そしてどこか埃っぽい空気。
まるで何年も放置されていたかのように手入れがされていない廊下。
しかし、建物自体は丈夫そうだ。
ところどころ「○○病室」と書かれた
プレートが目に写ったのでここは病院なのだろう。
廃病院と言ったところかな。
高「なんか出そうっすねw」
宮「バカなこと言うな轢くぞ」
物騒なことを言い出す宮地さん。
この二人はなんだか仲良しに見える。
伊「氷雨さん、大丈夫?」
諏「急に変なところに連れて来られて不安だろ?」
貴『まあ、いきなり不審者に襲われて、挙げ句の果てに箱の中に入れられてたので怖いですね』
その割には落ち着いている。
大丈夫だと伝えると二人は納得してくれた。
いや本当は納得してないかもしれないけど…。
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レイナ(プロフ) - 花宮落ちが良いなと思います。 勝手ですみません(´×ω×`) (2015年7月27日 4時) (レス) id: 88a6ecb96b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 静狐さん» えっ!? (2015年7月3日 19時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
静狐 - 今吉さんです! (2015年7月3日 16時) (レス) id: c3c93e9f8b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 秋狸さん» ありがとうございます!頑張って更新しますね! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
秋狸 - サイガさんの脱出シリーズ待ってました!怖いけど楽しく読んでます!これからも頑張ってください! (2015年2月16日 16時) (レス) id: b6fc68a439 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サイガ | 作成日時:2014年3月11日 13時