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脱出 24 過去 ページ27

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真と同じ中学に入学した私は、真のクラスによく遊びに行っていた。
その頃から友達と呼べるような人なんて私にはいなかった。
真がいればそれでいい。
いつもそう思ってたから。


貴『真!』


花「Aか…」


今「なんやA。今日も来たんかいな?」


真と連んでいるのは私だけでなく、真の部活の先輩、今吉先輩がいつもいた。
私には人見知りもなくすぐに今吉先輩とは仲良くなれた。
だから常に三人で行動していた。


今「A、そろそろ友達作ったらどうや?」


花「ふはっ!こいつに友達作れとか過酷だから。てか無駄だろ」


貴『失礼なっ!でも真がいるから大丈夫!それに、今吉先輩もいるから!』


今「はは、ワシは友達かいなw」


別に友達作りが全く出来ないわけじゃないけど、真がいるから困ることはないと思ってる。
実際今のところ困ってないし。


今「ところでAって部活入らんのか?もしAがええならバスケ部のマネージャーやらんか?」


花「いいな、それ。オイA。マネージャーやれ」


今吉先輩や真にもバスケ部のマネージャーに誘われていたけど、小学校の頃から陸上をやっていて、中学でも陸上部に入るつもりでいたから断った。


貴『私、陸上部入るので無理です!』


昔から走るのは大好きだし。
真もそれを知っているのにマネージャーをやるように誘ってきた。
理由はよくわからなかったけど…。



陸上部入部当初は先輩や同期と仲良くやっていけたし、みんな優しかった。
とても楽しい部なんだってその時は思ってた。


部員1「氷雨さんってほんと速いよね」


部員2「私達3年も負けられないよね!」


部員3「もうちょっと脇締めて走るといいよ!」


アドバイスもくれたり褒めてくれたり、時には叱ってくれたり…。
それにアットホームな雰囲気も出ていて私は毎日が楽しく、部活と言う時間が大好きだった。



でも、そんな楽しい時間は長く続かなかった。




顧問「次の夏の大会には氷雨も出る」


夏の試合で私がレギュラーに選ばれると途端に周りの態度が変わった。
1年が夏の大会でいきなりレギュラーになることに不満はすごく大きかった。
それに、私が入ったことで3年の先輩一人がレギュラー落ちしたと言うこと。
自分で言うのもなんだけど、先輩より早く走れる自信もあったし、実際走れていた。
それにレギュラーに選ばれるようにと私はいつも遅くまで練習してたし。

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設定タグ:黒バス , ホラー , サイガ脱出シリーズ   
作品ジャンル:ホラー
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レイナ(プロフ) - 花宮落ちが良いなと思います。 勝手ですみません(´×ω×`) (2015年7月27日 4時) (レス) id: 88a6ecb96b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 静狐さん» えっ!? (2015年7月3日 19時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
静狐 - 今吉さんです! (2015年7月3日 16時) (レス) id: c3c93e9f8b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 秋狸さん» ありがとうございます!頑張って更新しますね! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
秋狸 - サイガさんの脱出シリーズ待ってました!怖いけど楽しく読んでます!これからも頑張ってください! (2015年2月16日 16時) (レス) id: b6fc68a439 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サイガ | 作成日時:2014年3月11日 13時

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