脱出 14 ページ17
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伊「む、向こうに行ったか…」
貴『だ、大丈夫かな?』
火「心配すんな。黒子はともかく先輩達は大丈夫だ」
今、黒子君の安全をすごく心配した。
大丈夫かな?
伊「とにかく、ここは相当ヤバイところだな…」
火「渡り廊下で北館の奴らと合流するぞ、です」
やっぱり火神君は敬語が苦手みたい。
伊「電灯は日向が持ってたし、慎重に進むしかないな」
火「うす…」
私達は真っ暗な廊下を慎重に北館組の人達との合流場所に向かった。
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しばらく歩いていても化け物を見つけることはなかった。
もしかしてあれは幻覚だったのかな?
でも、やけにリアルだった。
伊「そういえば、俺達本気で走ってたけど、Aちゃんがちゃんと着いて来れたのには驚いたな」
火「つか、黒子より早かったぞ」
貴『あー…うん、私、走りは得意だから』
火「Aってスゲーな!」
歯切れの悪い私の答えに火神君は屈託のない笑顔で返した。
なんだかその笑顔に今は救われた。
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降「あれ?伊月先輩と火神、氷雨さんだけ?」
合流場所にはすでに降旗君、河原君、福田君の三人が待っていた。
伊「お前ら大丈夫だったか?」
河「えっ?大丈夫ですよ?今、先輩達が倉庫で見つけたものを会議室に運んでます。俺たちはここで待機するように言われました」
火「お前ら…化け物に遭遇してねぇのかよ…」
福「化け物?」
どうやらこの三人は化け物と遭遇してないようだ。
私達の代わりに伊月さんが説明すると三人はみるみると顔を真っ青にさせた。
話すだけではあの怖さは伝わらないと思ったけど、絶対誰も遭遇しない方がいい。
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無事に会議室へと戻ってきた私達。
中ではすでに桐皇、海常、北館組の二年生、そして黒子君達が戻っていた。
日「お前ら無事だったか!」
心から安心した日向さんの声。
日向さん達も無事で何よりだ。
木「どこも怪我してないか?」
黒「無事で何よりです」
木吉さんや黒子君にも声を掛けてもらえた。
火「黒子達はあの後どうなったんだよ」
黒「それが、走っているうちにゾンビは消えてました」
伊「あれはゾンビだったのか?」
木「身体の数箇所が腐敗してるようだったしそうじゃないか?」
みんなで話合う中、化け物に遭遇してない北館組はポカンとしていた。
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レイナ(プロフ) - 花宮落ちが良いなと思います。 勝手ですみません(´×ω×`) (2015年7月27日 4時) (レス) id: 88a6ecb96b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 静狐さん» えっ!? (2015年7月3日 19時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
静狐 - 今吉さんです! (2015年7月3日 16時) (レス) id: c3c93e9f8b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 秋狸さん» ありがとうございます!頑張って更新しますね! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
秋狸 - サイガさんの脱出シリーズ待ってました!怖いけど楽しく読んでます!これからも頑張ってください! (2015年2月16日 16時) (レス) id: b6fc68a439 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サイガ | 作成日時:2014年3月11日 13時