伍拾 ページ50
稀血は2種類存在する。
1つ目は一般的な稀血。
2つ目は稀血の中の稀血とでも言えばいいだろうか。
普通の稀血よりも濃いもので、その血を体内から出せば鬼を酔わせる感覚にすることが出来る。
上弦や私じゃあそんなもの効かないが。
ただこの娘にはどちらにも当てはまらなかった。
何故なら先程も言ったように、近くに居るだけでも酔ったような気分になるのである。
この私でさえも。
そして小娘が血を1滴垂らした時は激しい眠気に襲われた。
それは他の鬼にも効いているようだった。
正しく言えば眠気ではなく頭が上手く回らないだけである。そして此奴に従わざる得ない。
その証拠に黒死牟が小娘を逃そうとしていた。
いくら孫を大切にしていようが、上弦の壱である黒死牟がここまで甘い訳がない。
たった一滴の血で私までもがこんな風になってしまう。
小娘は異常体質だ。
小娘を敵に回してはならない。そう本能で感じた。
そしてこの鬼ごっこでもうひとつ分かった事がある。
此奴は普通の人とは何か違うという事。
稀血の件もそうだがそれとは別だ。
まず此奴は運動神経がずば抜けていた。
鬼狩りにも引けを取らない運動神経の良さ。
いくら鳴女の助けがあろうとあの鬼ごっこで逃げ切るのは不可能に近かった。
にも関わらず逃げきれたのは自身の運動神経の良さがあるからだろう。
これで鍛錬を重ねれば柱にも匹敵すると言い切ってもいい。
何より此奴は人より五感がいい。
猗窩座程ではないが殺気を感知出来る程の触覚はある。
そして視覚。童磨が扇を投げた際、普通の人間ならば間違いなく避けきれず喉に刺さっていた。だが小娘は飛んでくる扇を見て、判断し避けてみせた。
黒死牟程ではないが視覚が優れている。(あいつに関しては体透かしてるし。)
聴覚もずば抜けている。小娘が寝ている時、寝言で｢お父さんの心音多くて眠っちゃう｣とほざいていた。いやもう寝てるけどな。
嗅覚も負けていない。此奴の飯に私の血を参滴程だけ入れたのだか匂いで気づかれた。血という事は分からなかったみたいだが、何かおかしいと気づいたらしい。
しかし警戒心がないのか、ただの馬鹿なのか此奴は食べた。
だが口に含んだ途端吐いた。血の味がしたと。その後人間の血を混ぜるなぁとか言っていた。いや私の血なんだが。
きっとこいつにはまだまだ隠し事がある。ほっといてはいけないと本能が言っていた。
だから今日、こいつの秘密を全て暴く。
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叶乃(プロフ) - やっぱ、めちゃくちゃおもしろすぎません！？続きめちゃ気になります〜！更新頑張ってください！ (2023年2月23日 22時) (
レス) @page47 id: aa9cc439ad (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - ゆゆさん» ゆゆ様コメントありがとうございます！うふふめっちゃ嬉しいです張り切っちゃいます💃 (2023年2月14日 15時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - まきさん» まき様コメントありがとうございます！ありがとうございます、頑張ります😚💪 (2023年2月14日 15時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - あまねさん» あまね様コメントありがとうございます！ありがとうございます🍀 ́- (2023年2月14日 15時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - おも、しろい！面白い！鬼ごっこで無惨がチート。みんな血気術使うとかチート。その中に1人だけある普通のこ、いや、体格6歳だから圧倒的不利な状況で逃げ切るとか凄いなぁ、おい！面白いです、投稿頑張ってください！応援してます！ (2023年2月14日 15時) (レス) @page43 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほかほかごはん | 作成日時：2023年1月13日 23時
