卌玖 ページ49
今まで触れたくなかった話題。
私だって推しに隠し事はしたくないから本当の事を言いたい。
だけど考えてみてほしい。
「私は3つ先の元号令和から転生してきましたー!ここは鬼滅の刃という漫画の世界なのである程度は把握してまーす!」
とか言うてみ?こいつ何言ってんだってなって殺されてしまうのがオチだ。
それに仮に信じてくれたとて、私がこの世界の情報を漏らしたら原作が変わりバッドエンドになるかもしれない。
何とか嘘をつこうとしたが思いつかない。
モブなりに(?)考えたところ刺激しないで遠回しに転生してきた事を言えばいいのでは?という謎の結論に至った。
嘘をつく時には真実を混ぜると信ぴょう性が高くなるって言うしどうにかなるだろう。
…多分。
『…突然ですがお、お父さんは転生というものを…前世というものを信じますか?』
……
無惨視点
小娘は不思議であった。
小娘の親は私の名前は愚か、鬼の存在すら知らなかったようだが、小娘は私の名前や上弦の名前を把握していた。
もちろん私が鬼だということにも気づいている様子だった。
そして小娘は奇妙な気配がした。
初めて会った時は子供らしく、たどたどしい喋り方だったが、小娘の母を殺害した際や、童磨の愚痴を言っていた時は話し方も雰囲気も何もかもが違っていた。
何かがおかしい。
初めは気の所為だと思ったが、先程カマをかけたところ見事に引っかかった。
人間は愚かだ。
何もかも癪に障る。
今までの私なら殺していただろう。
だが出来ない。やはり何かがおかしい。
此奴の傍に居ると疲れや殺気等の負の感情が吹き飛ぶのだ。
そして愛おしくも感じ、守りたくなる。
眠たい時のように思うように頭が働かない。
酒を飲んだ時のように全てどうでも良くなり、思考がままならない。
この私がこんなにも影響を受けている。
私は完璧な存在だ。そんなこと許されない。
原因を掴むため無限城に連れてきた。
そしてその原因はあの鬼ごっこにより見つけることが出来た。
小娘は特殊であった。
稀血の奴は大体匂いや気配で分かる。此奴も稀血の匂いがするからきっとそうなのだろう、と。
しかし此奴は他の稀血とは違うものだった。
それに気がついたのは童磨が此奴の指先を怪我させた時。
血が皮膚から飛び出た途端、他の稀血とは比べ物にならないくらい匂いが濃く、脳が蕩けるような甘いものだった。
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叶乃(プロフ) - やっぱ、めちゃくちゃおもしろすぎません!?続きめちゃ気になります〜!更新頑張ってください! (2023年2月23日 22時) (レス) @page47 id: aa9cc439ad (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - ゆゆさん» ゆゆ様コメントありがとうございます!うふふめっちゃ嬉しいです張り切っちゃいます💃 (2023年2月14日 15時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - まきさん» まき様コメントありがとうございます!ありがとうございます、頑張ります😚💪 (2023年2月14日 15時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - あまねさん» あまね様コメントありがとうございます!ありがとうございます🍀 ́- (2023年2月14日 15時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - おも、しろい!面白い!鬼ごっこで無惨がチート。みんな血気術使うとかチート。その中に1人だけある普通のこ、いや、体格6歳だから圧倒的不利な状況で逃げ切るとか凄いなぁ、おい!面白いです、投稿頑張ってください!応援してます! (2023年2月14日 15時) (レス) @page43 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほかほかごはん | 作成日時:2023年1月13日 23時