兄さんが優しい理由。【黄瀬涼太】 (ページ12)

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禁恋...10★ ページ12

貴「大げさですね、兄さんは」

そのとき
Aが、嬉しそうに微笑んで. . .

黄「がふっ!!?げほっ、げほ」

貴「兄さん！？なにむせてるんですか！？」

Aがイスから立ち上がり、俺の後ろにきて顔をのぞきこんでくる。

真っ白な肌に

長いまつげ. . .

柔らかそうな唇───・・・

貴「兄さん. . . ?」

呼び掛けられてはっとする。

俺、今、無意識に見とれてた。

黄「っっ////!!?だ、大丈夫っスよ!!あはは. . . 」

貴「ほんとですか？？」

背中になにかが当たってびくりとしたと思いきや. . .

Aの手が俺の背中をさすり始めていた. . .

.

.

.

ﾊﾞｼｯ

.

貴「っう!?」

俺は

.

.

その手を、振り払った。

.

黄「ぁ. . . . っ、」

俺、今. . .

貴「兄さん. . . .?あの. . . 」

顔が、みるみる熱を持ちはじめた。

なんスか. . . ?これ、

貴「兄さんの顔、真っ赤ですけど. . . 熱ですか？」

ぴと、とAの小さな手が俺の額に当たった。

.

.

.

黄「あ、や、えっ、?////」

なんか

今、すげえドキドキしてるんスけど!!?///

貴「兄さん、なんかおかしいです」

俺の方が聞きたいっスよ!!

俺、今、おかしいっスわ. . .

.

.

せっかく仲良くなってきたのに...

これじゃあ、駄目じゃないっスか!!

けど. . .
.

.

.

Aが

可愛く見えて、仕方ない─────・・・・

.

.

.

貴「兄さん、早く寝た方がいいですよ」

黄「A・・・・・」

すぐ近くにあるその体を

抱きしめた。

.

.

貴「兄さん!!?////何するんですか！離してください！！」

.

.

Aの恥ずかしそうな表情が

きゅんと
胸にこたえた

.

.

.

俺は

おかしい

.

.

黄「A・・・・・俺──────・・・・」

体が

口が

言うことを聞いてくれない

.

.

貴「兄さん？何して.るんです. . . ？」

Aが俺から逃れようとﾓｺﾞﾓｺﾞ動くから

.

.

ﾄﾞﾀｯ

.

.

床に、押さえつけた。

貴「いたっ. . . 」

ああ

なんてことだろう

.

.

俺は、やってはいけないことをしてしまったんだ

.

.

黄「A. . . . 俺、Aが. . . . . . . . . 」

貴「兄さんっっ. . . だ. . . めっ. . んんっっ!!?」

.

.

言葉を遮って

Aに

.

.

キスした

.

.