【鬼灯の冷徹】恋する相手は腐女子の第2補佐官!? (ページ6)

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桃源郷② ページ6

A「すごい……!!」

目の前に広がるのはただただ美しい桃源郷

澄み渡る青空と小鳥のさえずり……

まさに天国…！

A「地獄とは大違い……!!!!!!!」

鬼灯「そう言えばAさんは何故天国ではなく地獄に就職を？」

A「いやぁ……天国って、

ぜっっっったい。…怠けますよ。ニートなります。金が欲しい。」

鬼灯「最後のはただの欲ですね。ですが天国の方が楽な働き方なんじゃないですかね。」

A「それは思いました。」

何気ない会話をしつつ、桃源郷を歩いて行く

鬼灯様って意外に話しやすい人だなぁ
こういう人って性別関わらず好かれるタイプだよね

そっかァ……性別関わらずねぇ…ほぉー……

ﾊﾟﾝｯ

いきなり鬼灯様が私の目の前で両手を叩いた

A「ﾋﾞｸｯ……

な、な？なんですか……？」

鬼灯「いえ。何か危ないことを考えてそうだったので。」

A「え…あ…いえ、そんなことは…」

鬼灯「そうですか」

鬼灯様はフイっと背を向けて歩き出す

心読まれた……？

鬼灯「読んでませんよ。ほら行きますよ」

A「読んでるじゃないスか。……あ、待ってください〜」

ホントにどうでもいい会話なのに楽しいな

天国だからかな？

〜数分後〜

鬼灯「見えましたよAさん。あそこです。」

そう言って鬼灯様が指さすのは1つの建物

その建物の周りにはうさぎがいっぱい…

え、可愛い…

建物に近づいていくとなにやらドアの前に文字の書かれた板がぶら下げられている

A「本日定休日……。」

鬼灯「おや、定休日ですか」

A「はい、そうみたいで……」

鬼灯様を振り返るとうさぎを抱え撫でている

無表情やめてほしい

動物好きなんですね…ギャップだ

A「にしても困りましたね。色々説明されないといけないのに…帰りますか……」

そう言って引き返そうとした時

不意に鬼灯様が私を引き止めた

どしたんだろう…？

すると鬼灯様はどこにしまっていたのか分からないトランペットを出した

いきなりの行動にただ唖然とする私に鬼灯様が言った

鬼灯「Aさん、耳を塞いどいてください」

………え？

何をするんですか鬼灯様………。